岩瀬文庫は明治時代に私設図書館として誕生し、現在は西尾市が管理している、古典籍の博物館です。
「音」に関する企画展(企画展「音」)を開催中でしたので、見てきました。
昔の書物から、音楽や楽器、楽譜、風の音や虫の声など、身のまわりに溢れるあらゆる音に関連するものを集めた展示でした。
資料の数は少ないものの、一点ごとに解説があり、入館無料、イヤホンガイド貸出も無料という素敵な博物館です。
Ⅰ. 珍しい音、Ⅱ. 奏でる音、Ⅲ. 音のい・ろ・は、Ⅳ. 記される音、Ⅴ. 楽しむ音の4つのカテゴリーに分けて展示されていました。
写真の無い時代、朝鮮やインド、琉球や蝦夷の楽器が詳細に描かれていたり、楽器を演奏している絵図は、華やかで美しく、音楽を楽しんでいる様子が伝わってきます。
昔の楽譜の他に、音楽の指南書も展示されていて、楽器を習う時の心得から、教える側への心得が書いている書物もありました。
「あまり丁寧に教えてはいけない。大様ばかりを教え、相手のよいようにさせ、その間でみえた悪いところを直すのが師の役割である。」
なるほど~!
イヤホンガイドのペースでじっくり聞きながら見ていたら、いつの間にか1時間!
ナレーターさんのお話の仕方、編集の間がとても個性的で、資料を見ながらガイドに聞き入ってしまいました。
イヤホンガイドも「音」ですよね。
音を耳でも楽しんできました…