「今日はいい天気。ピアノ日和!」と言われました。
すっきり晴れた朝はとっても気持ちが良いものですが、これって「ピアノ日和」なの?
基本的にピアノは室内で弾くものですので、外の天候は関係ないような…
ピアノに直射日光が当たることは好ましくないので、練習室はだいたいカーテンが閉められていて、日光を感じながら弾くことはあまりありません。
コンサートホールは薄暗いし、ステージの上は明るくても空の光とは全く違う色。
どうも、明るい空とピアノが結び付きませんでした。
むしろ、雨降りで出掛けられないような日の方が「ピアノ日和」じゃない?
しかも、私は夜の方が集中できるタイプの人。
外が明るいと誘惑もいっぱい。
外の天気や、弾く人の調子はともかく…
ピアノにとって良い環境は、室温は20℃前後、湿度は50%ほど。
人間にとって快適な環境は、ピアノにとっても良い環境だそうです。
山の近くにある我が家は、年中高湿度。
湿気で鍵盤の木が歪んでしまい、ハンマー位置が横にずれて音色が変わってしまうという大惨事も起こりました。
少し前、ピアノの部屋は、私がピアノを弾く時にしか使いませんでした。
常にエアコンを入れて、除湿すれば良いのですが、電気代や安全面を考えるとそうもいかず。
これは困ったということで、部屋にテレビを置いたりして日常生活に使ったところ、その年は鍵盤が歪むことがありませんでした。
室温や湿度も大事ですが、人が住んで空気が動くことも大事かもしれません。
晴れの日曜日。
部屋にこもってピアノに集中するのも良いですが、外に出ていろんなことを感じたり吸収したりするのも良いのでは?
と思いながら、家でゆったり過ごした、久しぶりに何の予定もない一日でした。
晴れた日に弾くのがぴったりなのは、モーツァルトかな?