2024年9月27日

フォルテピアノの芸術

浜松市楽器博物館へ行ってきました。
地下のピアノ展示室で特別展『フォルテピアノの芸術 音楽の都ウィーンの19世紀』開催中。



特別展がピアノだと言っても、解説のボードが増えているくらいで、特別に借りてきた資料を展示とかもなさそうで、いつもの部屋でいつもと同じ楽器。
それでも何回行っても面白いです。



鍵盤楽器の始まり、オルガン。
弦をはじくチェンバロ。




弦をハンマーで叩くフォルテピアノが生まれ、19世紀のウィーンでは、作曲家と共にピアノがどんどん改良されていきます。



鍵盤は増え、アクション機構も複雑になって部品が増えました。
フレームは頑丈になり、張力も大きくなり、より豊かに響くピアノへ…




ピアノのアクションが様々に複雑になっていく中で、たくさんあったペダルは3本に。
ペダルの機能は厳選されて減ったようです。


グランドピアノの真ん中のペダル、ソステヌートペダルは正直あまり使いません。


今の生活様式なら、アップライトピアノの真ん中のペダル、弦とハンマーの間にフェルトを挟む弱音ペダルの方が必要かもしれません。

昔のピアノは美しいです。
温かみのある木目、繊細に描かれたり彫られた装飾、猫足に燭台…
ここにあるピアノたちは全て海外から来たもの。


国産のピアノは黒塗りが多いです。
昔から日本では黒は高級感で人気だったり、湿気対策で塗装に漆が使われたことから、日本ではピアノ=黒色になったそうです。
今ではインテリアに合わせて木目も人気ですが、私は、外装に数十万円出すなら、黒色のまま本体をグレードアップしたいと思います。


私が小学生の時に、町内の会館に置いてあった両足のペダルで空気を送り込みながら弾くオルガンもあり、懐かしく思いました。
ピアノの曲を弾くには鍵盤が足りないの~と思いながら遊び弾きをしていました。

こんなにたくさんピアノが置かれているのに、どれ一つとして弾いてはいけません。
触るのもダメだなんて…

ここの博物館は凄まじい収集力です。
世界中の楽器が全部一通りあるのではないかと思いますが、世界に知られていない楽器がまだまだあるのでしょうね。


ちょうどアフリカの楽器を見始めた頃、校外学習の小学生が大量に流れ込んできて、イヤホンガイドの音が聞こえないくらい賑やかになりました。
楽器よりも強い人の声。
音楽も始まりは歌ですから…

小学生たちは画板と鉛筆を持ってうろうろと。
恐らくワークシートは、真っ黒のシルエットの楽器を探してシートに楽器名を書くクイズのようです。

楽器を見つけると答えを書いてどこかへ。
あっという間に静かになりました。
まるで宝探しゲーム。
きちんと見学した?


【まごいち音楽教室】
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