私は、子どもの頃のレッスンで、ペダルの踏み方を教えてもらった記憶がありません。
ペダルを踏むことに困ったことはあまりありませんし、濁って汚いと言われることもほとんどありません。
どこで踏みかえるかという感覚は踏み始めた時からあったように思いますし、楽譜のペダル記号通りで不都合があれば、自分の感覚で踏みかえたりしていました。
ペダルのことをきちんと考え出したのは、高校生の時。
レッスンで先生からとにかく「音を聴きなさい」と言われ続けました。
音を聴けば聴くほど、ペダルの使い方にも工夫が必要になってきます。
練習をして、レッスンを受けながら、先生やピアニストさんの踏むペダルを真似したり、本を読んたり…
高校生までは、ペダルの役割は和声に従って踏みかえることでした。
ですから、基本的に左手の和音と足が連動していました。
それが少しずつ変わってきます。
どの声部にどのような効果が欲しいのかを考えなければなりません。
和声にペダルをかけたいけれど、旋律は絶対に濁って欲しくない場合があります。
そういう時は、こまめに踏みかえることが必要です。
ペダルはいつも和声にかかっているわけではありません。
主旋律を繋げるためにペダルを使いたいけれど、和声にはかかって欲しくないこともあります。
ペダルに頼ることができない声部もあるので、基本的に指できちんと弾いていることが前提になってきます。
右足のペダルを踏むと、ダンパーが上がり弦が解放され、音の響きが変わり、鍵盤を離しても音が止まらなくなります。
もちろん、そのような効果を狙って踏むことは多いです。
他にも、共鳴によって音を増幅させる、音を重ねる、響きを解放する、音を繋げる…
ペダルでできることはたくさんあります。
良く聞いて踏むこと。
前回こう踏んだから…と、同じ踏み方をしても、上手くいくとは限りません。
ピアノや空間が変わると、踏み心地も響き方も変わってきます。
凄く良く響くホールで、いつもの家の調子で踏んだら、濁って仕方ないということはよくあります。
ですから、こう踏むのだ!と決めてしまうのではなく、このような響きが欲しいのだ!を決めておいて、音を聴きながらそうなるように踏まなければいけません。
ピアノの練習となると、指ばかり頑張ってしまいがちですが、ペダルもきちんと練習の中に入れてあげてくださいね。