■機種:RAPHAEL RU-131Wnc
■製造番号:KJNL00011 (製造年不明)
■部屋の広さ:非常に狭い
木目、猫足、譜面板が大きく、立派な美しいピアノです。
このピアノ、弾いて本当にびっくりしました。
アップライトピアノなのですが、音が溢れるように半端なく次から次へと出てきます。
しかも、なかなか大胆な音色です。
ピアノの音量に対して部屋が小さく、音が充満して耳と頭の中が大混雑。
ちょっと私には上手く制御できない…
打鍵してまだ鍵盤の底まで行っていないのに、いつの間にか音が出てきているような感覚。
この感覚、いろんなピアノでちょくちょく出会います。
どこかを調整することで変わるのでしょうか。
譜面板の奥にある上前板に小さな穴がたくさん開いていて、音が前面に開放されるのは良いのですが、譜面板の角度に問題あり。
なかなかの急角度で、楽譜を開いたまま安定させられません。
譜面台にはフェルトなどの滑り止めがないので、特にコピー譜はツルツルと滑って落ちてしまうのです。
写真では、トーンエスケープが見やすいように譜面板を持ち上げています。
ん?と言うことは…
角度を変えることができるのか!
譜面板と上前板の間に、箱ティッシュを挟んで使いました。
それで丁度良し。
(すみません…)
通常アップライトピアノには装備されていない、ソステヌートペダル(グランドピアノの真ん中のペダル)付きです。
が、ソステヌートが効くのは高音部手前まで。
ソステヌートペダルが壊れているのかと思いました…
高音部でソステヌートが必要になることはあまりないので、低音部のみ付けたそうです。
マフラーペダル(弱音ペダル)が無くなるので、低音側の棚板の下にフェルトをおろすためのレバーがありました。
鍵盤に何ヶ所かヒビがあり、これは経年劣化だそうです。
調律師さんに聞くと、白鍵の上面を貼り変えることができるそうで、しばらくしたら綺麗に直っていました。
このように非常に個性的なピアノに出会うのは楽しいですね
鍵盤のヒビに出会う機会もそうそうないですし。
島村楽器のホームページによると、ラファエルは取り扱い終了予定のようです。
現時点で販売されているのは、2012年発売のRUJ132BP (¥858,000税抜)のみ。
追加生産なく、この在庫が尽きたら終了ということでしょうか。
この機種は、インターネット上で高評価も得ているようでしたので、ちょっと残念です。