2017年10月27日

黒鍵の幅を測ってみた

ちょっと気分を変えて。
いつもお世話になっているホールのピアノ庫を借りて、スタインウェイで練習してきました。


高校生の時、このピアノ庫を練習で借りました。
学校の試験(音楽科だったので年に2回ピアノの実技試験がありました)で、ショパンの「黒鍵のエチュード」が課題曲になった時です。
当時の私の感覚では、スタインウェイの黒鍵は細くて弾きにくい…
曲のほとんど全ての音が黒鍵で構成されている「黒鍵のエチュード」をスタインウェイで弾いたら、指が黒鍵から落ちてミスタッチの連発にならないかと心配していたのです。
試験までに何とかその細さに慣れておこうと、スタインウェイを借りて練習しました。


それから、いろんなピアノに出会うようになり、スタインウェイの黒鍵が細くて怖いということはなくなりました。

ですが、やっぱりスタインウェイの黒鍵って細くない?
いろんな人に聞いてみるのですが、いつも返ってくることは同じ。
「そう?」
え?
細く感じているのって、私だけ?


鞄の中を探すと定規がありましたので、測ってみました。
黒鍵の最上部の幅は8㎜。
面取り(角が削られている)が結構きちんとあるので、より細く感じます。
ちなみに、白鍵の上面と同じ高さの所で11㎜でした(ここは、弾くには全く関係ありません)。

家のピアノ(ヤマハC3)でも、測ってみました。
最上部の幅が、約9㎜。
面取りがあまりないので、ほぼ10㎜です。


ちなみに、JIS規格(日本工業規格)によると、「黒鍵の頭部は、前部の高さ12.0~14.5㎜、幅は上面9.0~10.5㎜、底面11.0〜12.5㎜とし、長さは原則として95mmとする。」です。
もちろん、JIS規格は日本国内の工業製品が対象なので、スタインウェイには関係のないことです。

1㎜以上も差があったとは…
みんな気にならないの?
それか、むしろ私の家のピアノの黒鍵が太いとか?
これからは、定規を持ち歩くようにします。


スタインウェイを弾いた後、帰って来てヤマハを弾いた時に、太いという感覚はありませんでした。
もしかして、私の感覚も鈍ったのかしら…

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