2024年1月24日

≪理想のピアノを探せ!2台目≫ その⑱ 全て終わりました

グランドギャラリーさんで購入したG5Eのピアノ。
垂直になるまで開かない鍵盤蓋を正しい位置まで開くように直す過程で、グランドギャラリーの調律師さんが拍子木に適当にのこぎりの刃を入れ、それがガタガタの傷になってしまいました。

しかも、雑音などの不具合は放ったらかしのまま「グランドギャラリーでは直せません」と匙を投げられてしまいました。
購入後1年間の保証、問題が増えるばかりで一つも解決せず、最終的には大きな傷を付けて匙を投げるなんて、一体何を保証できる会社なのでしょう。
結局不具合に関しては、いつもお世話になっている調律師さんにお願いして、全て直していただきました。

問題は、鍵盤蓋の傾きを直すための拍子木の大きさの調整とグランドギャラリーの調律師さんが入れた拍子木の傷の修復です。
考えれば腹が立ち、だんだんと考えるのも億劫になり、もうこの際、思い出にこのまま残しておこうか…という考えが頭をよぎりました。
グランドギャラリーさんやグランドギャラリーの調律師さん、営業さんへの恨みは一生消えないと思うので、それならこの傷も一緒に…
知人にこの話をすると、それはきちんと直しておきなさい、と叱られました。

出来るだけグランドギャラリーさんと関わらずに、最後まで責任をもって対処していただく必要があります。
作業は、いつもお願いしている調律師さんに依頼して、料金はグランドギャラリーに負担していただくことになりました。

いつもお願いしている調律師さんにお願いしてから作業が始まるまでに少し日数があいてしまい、久しぶりにグランドギャラリーさんへ連絡を入れました。
すると、担当してくださっていたグランドギャラリーの営業の方が退職されているとのこと。
解決していない問題がありながら、こちらに挨拶の一つもなしにいつの間にか消えているとは、さすがです!

さて、いつもお願いしている調律師さん、拍子木の修理に関して、いろいろと策を練ってくださいました。
傷の修理はともかく、大変なのは、鍵盤蓋が垂直になるように拍子木を削らなければならないということです。
ピアノを工房まで運べば、鍵盤蓋の角度を見ながら少しずつ削ることも可能ですが、ピアノを動かすということは大変なことでもあります。
ですので、拍子木だけを持ち出して、工房で削ることになります。

削る目安になればと、調律師さんのお店にあるG5の拍子木を持って来てくださいました。
それをはめ込んでちょうど鍵盤蓋が垂直になれば、同じ大きさになるように削れば良いのです。
ですが、製造年が少し違ったため、残念ながらG5Eのピアノに上手くはまりませんでした。

拍子木に直接印を付けられたら楽なのですが、そもそも拍子木が大きすぎて、拍子木をセットした状態で鍵盤蓋が傾いているのです。
拍子木を入れた状態で拍子木に印を付けるのは無理なのです。
調律師さんは紙と鉛筆を使いながら、削る目安を取ってくださいました。

拍子木のないピアノ。
弾くのには何の支障もありませんが、このピアノでレッスンをして良いのか?
レッスン料をいただいてやっていることですから、事前に生徒さんにお知らせすることなく不完全なピアノでレッスンするのは良くないでしょうか。

ピアノの不具合なんていつでも起こり得ることです。
それに、一人1台のピアノをお約束しますとは言っていません。
G5Eは完全に閉めてしまって、C3の方だけでレッスンをする?

いやいや、有難いことに、それくらいで苦情を言われる生徒様はいらっしゃらないでしょう。


そんなことよりも困るのは、子どもたちが絶対に興味を持つこと!
何なら大人の方も興味を持たれるはずです。

ピアノに興味を持ってもらえるのはとても嬉しいことで良いことです。
ですが、特に子どもたちは短いレッスン時間、拍子木のことを話していれば弾く時間はほぼほぼなくなってしまうでしょう。
修理に至るまでの過程も良い話ではありません。
恐らく私は愚痴めいたことをたくさん言うことになってしまうでしょう。

無理を言い、レッスンのない数日で作業をお願いしました。
レッスンが途切れた日の翌日に調律師さんが取りに来るとおっしゃってくださいました。
ですが、短い日数でお願いしていますし、わざわざ遠くから拍子木を取り出すためだけに来ていただくのも申し訳ないです。
ちょうど調律師さんのお店の近くを通る用事がありましたので、私がお店まで持っていくことにしました。



いろいろと調律を見学しているうちに、私は、自分で拍子木を取り外せるようになりました。


お願いした数日間の途中で一度、削った拍子木を持って確認に来てくださいました。
鍵盤蓋の角度はきちんと垂直になっているように思います。
ただ、のこぎりの傷を綺麗に埋めるのが難しかったようで、結局、その傷の所まで切ってしまうことになりました。


グランドギャラリーさんも傷を付けられたグランドギャラリーの調律師さんは、簡単に「傷は直せます~」とおっしゃっていました。
今お願いしている工房の方でも難しい作業ということ、グランドギャラリーさんはどうするつもりだったのでしょうか。

傷のところまで削ると、削り過ぎというほどでもないでしょうが、フェルトを厚くして対処することになりました。

とてもスピーディーな作業で、お願いした数日で完了してくださいました。
何故、この調律師さんや工房の職人さんができたことが、グランドギャラリーさんではできなかったのでしょうか。
単純に技術不足なのでしょうか。

グランドギャラリーさんからのお支払いも完了し、この件については、全て終了しました。

グランドギャラリーさんで購入したヤマハG5Eのピアノ。
ピアノを購入すると決めた時から、問題が勃発して修理完了までの経緯を全て書きました。

グランドギャラリーさんの対応が信じられないことだらけなので、途中から愚痴めいたものがたくさん書かれていますが、もともとはG5Eに起こったことを全て思い出として記録しておくために書きはじめたものです。
文句を誰かに聞いてほしいということでもなく、グランドギャラリーさんの評判を下げたいということでもありません。
ピアノを選んで購入している時は、この一通りのブログ記事がこんなにマイナスな言葉だらけになるとは思いもしていませんでした。

グランドギャラリーさんが全ての方に対して決して悪い会社ということではないでしょう。
グランドギャラリーさんは私にとっては最低のピアノ販売業者になりましたが、実際今弾いているG5Eのピアノはとても良いピアノです。
ピアノに限らず、良くない会社に良い商品が置かれていることは普通にあります。
本来のピアノが良いピアノならば、適切な対処をすれば必ず良くなります。
ですから、ピアノとの出会い、そして良い調律師さんとの出会いが大切です。
良いピアノを探すよりも、良い調律師さんを探すことです。
そして、良い調律師さんだと思ってお願いしていた方と合わなくなってきたら、無理にお付き合いを続けずに次の良い調律師さんを見つけることです。
これは恐らくピアノの先生に関しても同じことが言えます。
私も気を付けなければ…と思います。

G5Eのピアノは、まだ少し発音が甘いですが、これからもっと良くなっていくと思います。
そして、私自身はC3とG5Eを練習で使い分けて、まだまだレベルアップしていく予定です。

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