先日、姪がピアノの練習をしていました。
L.モーツァルトの「アングレーズ」。
あまりに変わった弾き方をしていたので、ちょっと1回弾かせてと言って、椅子を代わってもらいました。
弾き終えると、姪が「ちょっとここからもう一回弾いてみて!」と言います。
もう一回弾いてみると「えー!ここ私、音間違えてるやん!先生気付いてないー!」と。
姪は、私の教室とは別の教室に習いに行っています。
譜面上で演奏者に委ねられていることはたくさんありますが、書いてある音を変えると言うのは基本的にはしてはいけないことです。
ですから、表現のアドバイスなどは先生によって変わるでしょうが、音の間違いはどの先生でも同じように指摘しておかなければならないことです。
レッスンで、生徒さんが一通り弾いた後に私が少しずつ区切りながら弾き、生徒さんに聞いてもらうことがあります。
もし聞いている中で気付いたことがあれば楽譜に書き込みましょう、と、鉛筆を持ちながら聞いてもらいます。
すると、聞きながら丸をつける生徒さん。
聞き終わってから、どうだった?と聞くと、音が違う気がする…と。
これをするのは、音の間違いに気付いて欲しい時です。
どう間違えていたかまでわからなくても、自分が弾いていた音と響きが違うことはわかってくれるようです。
たいていの生徒さんは間違いに気付いてくれますが、気が付かない生徒さんも…
練習の時に自分の弾いている音をきちんと聞いている生徒さんは、自分が弾いた時との違いや違和感に気付いてくれます。
ですが、指だけ動かしているだけの生徒さんには、音の違いに気付いてもらえません。
そもそもどんな響きが出来上がっているのかわかっていないのでしょう。
音の間違いは、レッスンで指摘されるにはもったいないことです。
練習の時にCDや動画などで一度でも誰かの演奏を聞けば直しておけることですね。