2017年5月9日

≪まごいちピアノ日記≫ Intermezzo 音楽の都ウィーンにて

初めての海外旅行 ウィーン!
ウィーンでピアノを弾きたい!と、ウィーン在住の知り合いの方に厚かましくお願いすると、ベーゼンドルファーサロンのスタジオレンタルと、日本人のピアノ製作者で調律師の加藤嘉尚さんの工房 JOHANS KLAVIERSALON のスタインウェイのスタジオレンタルの手配をしてくださいました。



スタジオレンタルの後、JOHANS KLAVIERSALONの工房を見せていただきました。

ベーゼンドルファーのハンマーフリューゲル。



「ハンマーフリューゲル」は、19世紀全半頃までのピアノを現在のピアノと区別する時に使うドイツ語圏での呼び方です。
日本では、「フォルテピアノ」という呼び方をよく使います。



フレームのないピアノでモーツァルトの時代のもの。
文化財に指定されているので、オーストリア国外へは持ち出せないらしいです。

調律は当時のピッチまで下げてあります。 
鍵盤の感じはチェンバロに似ています。
ペダルをたくさん踏んで弾くピアノではないのだと思います。

スタインウェイのスクエアピアノ。 
弦が横に張ってあるもの。 
ペダルがピアノ自体の真ん中で鍵盤の真ん中ではないので、座るとダンパーペダルがかなり右に。


気に入ったのは、Blüthner (ブリュートナー)。




4本弦。とても良いピアノ。 
柔らかくてあったかくて渋くて。 
以前に、古い4本弦のブリュートナーを弾いた時は、あまり状態が良くないピアノで、音が出すぎて共鳴弦の良さがあまりわからなかったのですが、このピアノは、本当に豊かな響きでうっとりしました。

ランプ台が前に引き出せるようになっていました。
譜面板も美しいです。


BRÜDER MIKURA WIEN (ブリューダー ミクラ)


EHRBER (エアバー)


RUD. IBACH SOHN IN BARMEN (イバッハ)


何百年も昔のピアノがそこにあって、手入れを繰り返しながら今も使われています。
モーツァルトの時代のピアノも、展示品ではなくて現役の楽器。
日本では、博物館に展示されていて、絶対「お手を触れないでください」ですからね…

ピアノを弾くので、いつも短い爪です。
マニキュアを塗ることはありますが、スッと伸びた爪にストーンを付けたりしてネイルアートをしたりするのはちょっと憧れ。
いつか海外旅行に行く時は、絶対にネイルしてもらって、可愛い爪で行こう!と思っていたのですが、海外旅行でもピアノを弾いているのでした…

【まごいち音楽教室】
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