2026年6月13日

≪今週のレッスン Vol.441 6/13≫ 話すように

ピアノは、息を止めていても弾けます。
でも呼吸のない演奏は不自然です。
自然な歌い方で演奏することが大事です。

指を動かすことだけに一生懸命だと、曲の最後までフレーズの途切れなく弾いてしまったり、変なところでフレーズを切ってしまったり…
強弱の指示がないから…と、淡々と全て同じ強さやテンションで弾いてしまったり…

息を吸って、ひとつのフレーズを一息で弾きます。
ちょうど息がなくなって、また次のフレーズのために息継ぎ。
息が余ったら、それは吸い過ぎです。
必要ない分の息を吸うのは、不自然です。
途中で息が足らなくなるのは、吸う量が少なかったか、演奏が遅過ぎたか…

一つのフレーズの中でも、話すように自然な抑揚が必要です。
音の高さが変わったら、息の出し方も身体の使い方も変わります。
伝えたいことでエネルギーも変わります。

語尾の話し方で印象は変わります。
ゆっくりするのか、丁寧にまとめるのか、勢いのあるまま終わらせるのか。
フレーズの終わりが素っ気ないと台無しです。

普段の会話や音読では、きちんと適切なところで息継ぎをしているはずです。
その話題に最適なテンションで、言葉には抑揚をつけて、語尾もその時々に合うように話しているはずです。
そして、口の形を変えるだけではなく、全身を使いながら話しているはずです。

ピアノを演奏する時には、旋律を文章と同じように扱って、話すように弾きます。

抑揚のない音の羅列になっていませんか?
不自然な抑揚を付けていませんか?
フレーズの切れ目は、自然な息継ぎと連動していますか?

「歌えないものは弾けない」と言われます。
確かにドレミの口が動かないところは弾けません。
それだけでなく、歌った時の息遣いや身体の使い方も大切です。

「話すように」弾くということは、話せなければできないことです。
弾いている曲の旋律を歌ってみてくださいね。

2026年6月6日

≪今週のレッスン Vol.440 6/6≫ タイミングを合わすとは

なんだか右手より左手の方が遅い…
音が出るタイミングを合わせましょう。

指の動きを同じにして鍵盤を弾く力とタイミングを合わせても、絶対にずれます。

ハンマーは低音ほど大きく、高音になるにつれて小さくなります。
低音の方が鍵盤が重く感じるのはハンマーの重さのせいです。
大きさの違うものを同じ強さで同じタイミングで動かしても、同じタイミングで弦に当たりません。
ですから、音が出るタイミングを合わせるには、指ではなく耳で合わせることが大事です。

本当に微々たる差かもしれませんが、本来合うはずの音がずれていると気持ち悪いものです。

あとは、音の出だしが合っていても、音の飛び方や音色が違っていると、ずれているように感じます。
ピッタリと合わせることが重要ではなく、合っているように「聞こえる」必要があるのです。

ピアノは耳で弾く。
ピアノの演奏が、指の「運動」にならないように。
良く聞いて、自分の耳で確認しましょう。

2026年5月30日

≪今週のレッスン Vol.439 5/30≫ こちらを見て!

レッスンで私がお手本を見せている時に生徒さんがどこを見ているか。
上達が早い生徒さんは、こちらを見ていることが多いような気がします。

説明している時にきちんとこちらを見ている生徒さんは、音だけでなく手の使い方や身体の使い方など、どこをどうすれば変わるのかをしっかり見ています。
楽譜を見ていたり、鍵盤を見ていたり、関係ないところを見ている生徒さんもいます。
そういう生徒さんに、さあ弾いてみて!と弾いてもらっても、的外れな演奏が返ってきます。
ちゃんと聞いている!と言うかもしれませんが、こちらを見なければ、違いがわかっても変え方まではわからないのでしょう。

レッスンの受け方が上手な生徒さんは、上達も早いと思います。
先生の方を見る時なのか、楽譜を見る時なのか、自分の手を見る時なのか。
見るのか、聴くのか…
そして、違いをすぐに気付けることや、真似をするのが上手なことも大事なことです。

他に、この子は上達するな…と思う生徒さんは、吸収が早い生徒さん。
それから、一回言ったことを忘れない、一つ言えば他のところも気付いて変えられる、とかですかね…
ピアノの能力は学力とある程度比例すると言われているのは、単純に演奏技術だけではなく、レッスンの受け方や吸収の仕方にも関係あるからなのかもしれません。

2026年5月23日

≪今週のレッスン Vol.438 5/23≫ 脚が3本

ピアノの下には絶対に潜らないようにと伝えています。
床に座り込んでピアノの下を見た生徒さん。
ピアノの脚って3本なんや!と言いました。


机の脚は4本。
椅子の脚も4本。

ピアノの脚は3本。

三本脚は、それぞれの長さが多少違っていてもふらつくことがありません。
脚のそれぞれの場所が高さの違う面であっても、どの脚も必ず着地することができます。
三脚と言えばカメラです。
足場がどんな環境でもカメラを立たせることができますね。

4本の脚を平面に置いた場合、もしそれぞれの足の長さが違ったらガタガタと揺れてしまいます。
あんなに大きくて重たいピアノがぐらぐらと揺れては怖いですし、弾いているときに揺れるのは困ります。

3本脚のデメリットは、1本の脚に重さをかけたりして重心がずれると倒れてしまうことです。

ちょうど脚の上になる場所に体重をかけたらピアノが傾いて危なかった!なんて、聞いたことありません。
人間1人分の重さではピアノを傾かせるには足らないように思いますが、家庭用のピアノが300~400kgとすると、100kg超えの人が体重をかけると危ないのでしょうか…
もし傾いたりしたら大惨事です。

身近に約100㎏の人がいますが、やってみるか!とはいかないですね…

2026年5月16日

≪今週のレッスン Vol.437 5/16≫ 爪を伸ばしたい?

ピアノを弾くためには、爪を短く切らなければなりません。

爪を短く切りたくないという生徒さん。
でもピアノも弾きたい…

爪が伸びていると指先を使えないので、指を伸ばしてペタペタと弾くことになります。
当然良い音は出ませんし、速いパッセージも美しく弾けません。
身体の使い方にも問題が出てきますし、見た目も悪いです。
コンクールで賞を取る、音大を受験する、そのような目標があるなら、爪は切らなければいけません。

習い事として趣味の範囲でピアノを弾くのならば、爪をどこまで伸ばすかは自分で決めたら良いと思います。
ですが、長い爪で上手に弾くことは不可能です。
ピアノの上達は望めないことを承知の上で、爪の長さとピアノの上達、自分で折り合いのつくところを探せば良いと思います。

全ての生徒さんにとって、生活の中でピアノの優先順位が常に1番上というわけではないと思います。
発表会前は1番であって欲しいですし、できるだけ高い所にあってそれが幸せなことであれば嬉しいです。
ですが、お洒落が最優先になることもあるでしょう。

ピアノの先生として、爪が長くても大丈夫ですよ、と安易には言えません。
怪我の心配とピアノを傷つける可能性を考えると、過度に伸びた爪ではレッスンをお断りすることがあります。

せっかく習うなら、爪は短く切って正しい弾き方でどんどん上達するのが良いに決まっています。
でも、爪のせいでピアノを全く諦めるというのも、せっかくピアノを弾くチャンスがあるのに逃しては勿体ないですし、大げさすぎる気がします。

私も、スッと伸びた爪に綺麗なネイルアートをした少し派手な爪は憧れです。
長期の旅行に行く時は、絶対にネイルしてもらって、可愛い爪で行こう!と思っています。
と思いながら、旅先で珍しいピアノがないかな~と探し、弾きに行ってしまうので、まだネイルを叶えられていません…

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