2019/06/30

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オススメの本を紹介しています


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まごいち音楽教室
滋賀県長浜市布勢町

2019/05/18

≪今週のレッスン Vol.77 5/18≫ だるまさんがころんだ

2人でレッスンに来ている姉妹。
自分のレッスンでない時間は、静かに待っていてもらいます。
レッスンに支障のないことであれば、何をしていても構いません。

妹さんのレッスン中。
ふと、お姉さんの方を見ると、不自然な姿勢で立ったまま固まっています。

レッスン中は基本的に、待っている人に声をかけることはしないのですが、あまりの不自然さに思わず「どうしたん!」と聞きました。
すると、ピアノの音が鳴っている時しか動けないとのこと。
だから早く弾いて、と…

ピアノを弾き始めると動き出し、音が止むとピタッと止まるのです。
通して弾く時や、ある程度のまとまりを弾く時は良いのですが、数音だけ弾く時は、あまり動けませんね。

どうやら鞄の中の物を取りたかったようですが、普通なら数秒で済むことなのに、かなりの時間がかかっていました。

ピアノで「だるまさんがころんだ」とは、面白いことを思い付きましたね!
次に大勢で集まる機会があったら、みんなで遊んでみましょう。

キャンディマシンチャレンジ開催中!
5月末までの予定です。

2019/05/17

まごいち図書館

【オススメの本を紹介します】


大橋幡岩が作り上げた、幻のピアノと言われる大橋ピアノ。
完全手作りのため生産台数が少なく、現存するものも多くありません。
大橋ピアノを弾いたことがありますが、丁寧な上品な音がする絶品のピアノでした。
ちなみに、日本のピアノ作りの歴史については、この本が1番わかりやすいと思います。

OHHASHIいい音をいつまでも 幻の国産ピアノ“オオハシ”を求めて [ 長井進之介 ]



舞台は、パリのピアノ工房。
いろんなピアノが登場して、音が聞こえてくるようです。
読めばピアノのことがもっと好きになり、ピアノを弾きたくなります。
静かで美しい本です。

パリ左岸のピアノ工房 (Crest books) [ T.E.カーハート ]



ピアニストがピアノについて語りつくした本。
そうそう!それそれ!と思いながら、付箋だらけになりました。
内容が濃く、少し難しい所もありますが、真剣に音楽に取り組む人には、ぜひ読んで欲しい本です。

◆◆ピアノ・ノート 演奏家と聴き手のために 新装版 / チャールズ・ローゼン/〔著〕 朝倉和子/訳 / みすず書房




フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書) [ 浦久俊彦 ]

2019/05/15

≪まごいちピアノ事典 mini≫ Bösendorfer (グスタフ・クリムト アーティストシリーズ)

国立新美術館のロビー。


クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」が描かれたベーゼンドルファーのグランドピアノ。



『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』の展覧会に合わせて、2019年4月24日〜5月6日まで展示されていました。


展覧会に合わせていくつかコンサートも行われていましたが、予定が合わず…
結局、見て写真を撮るだけでした。


25台限定、受注生産。
ピアノ自体は、ベーゼンドルファーの現行品のようです。



譜面板にも金箔を使ったデザインがされていて、美しいピアノでした。

2019/05/11

≪今週のレッスン Vol.76 5/11≫ お肉を食べたい

小学生の生徒さんに、食べ物で何が好き?と尋ねると「肉!」との答え。
お肉は生では食べられないから何か料理してよ、と言うと「焼き肉!」と。

焼き肉は美味しいけれど、ちょっと味が濃い。
だから、お水が飲みたくなるのです…

何を伝えたかったかと言うと、メロディと伴奏のバランス。
伴奏にメロディが隠れてしまっている時。
弾き方はそのまま変えずにメロディをよく聴いて弾きましょう、と伝えると、たいていは自然にメロディが聞こえてくるようになります。
手で弾くのではなく、耳で弾けばよいのです。
ですが、聴くだけでは改善されない時もあって、さらに意識してバランスを取ることが必要になります。

メロディが焼き肉で、伴奏は水としましょう。
今の演奏だと、水をたくさん飲んでお腹いっぱいになってしまって、お肉がちょっとしか食べられていないよ?
それでいい?と聞くと「嫌だー!」。
もっとお肉食べたいでしょ?

なぜか、それでバランスが取れるようになるのです。

子どもの想像力、恐るべし…

キャンディマシンチャレンジ開催中!
5月末までの予定です。

2019/05/06

休符としての休符

演奏会のチケットを買う時は、だいたいプログラムで決めます。
熱狂的に好きな演奏家がいるわけではありません。
この曲はこの人の演奏が好き、違う曲はまた違う人の演奏が好き…
曲全体は別に好みではないけれどその中の一部分だけは好きということもあります。

でも、どんな演奏でもこの人の考え方や解釈は凄い!と思うピアニストさんは何人かいて、その1人が、アブデル・ラーマン・エル=バシャさん。
エル=バシャさん目当てにラ・フォル・ジュルネを聴きに行って来ました。


ソロのプログラムは『ショパンとマヨルカの冬』というテーマ。
『ポロネーズ 第4番 ハ短調 op.40』から始まりました。
エル=バシャさんの演奏は、深い洞窟の奥を探るような演奏。
聞いてよ!こんな演奏どう?というような外向きな演奏ではなく、ひたすら自己の内側へ向けて黙々と演奏している感じが、とても好みの演奏です。

『バラード 第2番 へ長調 op.38』。
冒頭のAndantino、エル=バシャさんならきっと素敵に演奏されるのだろうなと思っていたら、やっぱりその通り!
縦の響きと横の流れがとても心地良く、絶妙なバランス。
内声が素晴らしく美しいのです。


Presto con fuocoの部分、溢れてくる大量の音符も1音ずつ全て明瞭で、曲の設計図を見せられているようでした。

『マズルカ ホ短調 op.41-1』
和声の連なりで進む、重々しさのある曲。
薄暗くて寒く、懐かしさを感じる演奏でした。

ちなみに、この作品41のマズルカは、版によって曲順が違うのですが、プログラムは『op.41-1』の表記。
私は、マズルカはヘンレ版を使っているので、一緒だったら嬉しいな…


『24の前奏曲 op.28』第13〜24番。
ショパンらしい美しい曲と前衛的な曲が混じった、1曲ずつ起伏の激しい曲集です。
綺麗に粒が揃ったエネルギッシュな演奏、和音の響きの連なりが心地よい演奏、どの曲もエル=バシャさんの色で統一されていました。

「雨だれ」では、1音1音が本当に大切にされ、こんなに長い曲だった?と思うほど。
進むかと思われて進まない、停滞した音楽(もちろん良い意味で)。
きっと具合の悪いショパンが、雨が滴る窓の外を見ながらジョルジュ・サンドの帰りを待っていた時間は、こんな風に長かったのだろうな…
決して美しいだけの曲ではなく、ショパンの痛みが伝わってくるような演奏でした。


今回のエル=バシャさんの演奏、音色も素晴らしかったのですが、休符の使い方に驚きました。
休符は音を出さない時間ではなく、前の処理をする時間でも次の準備をする時間でもなく。
休符は「休符」という存在でした。
休符という響きがあるかのように、空間の音を聴く時間なのです。

驚いたのは、曲と曲の間も休符であったこと。
曲が終わっても、エル=バシャさんの演奏が終わらず、その集中力のまま次の曲が始まります。
客席もそれを感じ取って曲が終わっても拍手せず、息を殺して次の曲が始まるのを待ちます。
拍手できたのは前奏曲集の最終曲が終わってから。

よく私は、一緒に呼吸が出来るのが良い演奏と言っていますが、今回のエル=バシャさんの演奏は呼吸もさせてもらえないほどの緊張感あるものでした。
休符が呼吸をする場所でなかったから。
だからと言って息のない演奏ではなく、ちゃんと呼吸も動きもあります。


ものすごい集中力で、全身が耳になったかのように弾かれました。
聴いているこちらも相当の集中力が必要でした。
そして、全身を耳にして、たっぷりと聴いて来ました。

チケット、取れて良かった…

2019/05/05

旅から生まれた音楽

『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019』へ行ってきました。
『ラ・フォル・ジュルネ』は、毎年ゴールデンウィークに東京国際フォーラムで開催される、クラシック音楽のイベントです。
今年のテーマは『ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)』。


チケットを買った公演は4つ。
まず『"グランド・ツアー:ヨーロッパを巡る旅" 』を聴きました。


18世紀にイギリス貴族の若者たちの間で流行した、ヨーロッパ各地を旅して見分を広めようとするツアーを模したものです。
イギリスを出発して、フランス、イタリア、ドイツへと至るプログラム。
アーティスティック・ディレクターのオリヴィエ・フォルタンの構成は素晴らしかったです。
連曲の中の一部分や小品曲を寄せ集めたプログラムはあまり好きではないのですが、これは曲と曲の間に俳優の別所哲也さんの朗読が入り、全てが物語のように繋がり、とても面白いプログラムでした。
古楽器奏者6人で結成されたアンサンブル・マスクの演奏は、息をするように自然で透明な美しい音楽。
とっても素敵でした。

その後、『ザ・チェンバーブラス 〜N響金管奏者たち〜(金管五重奏)』を聴きました。


最初の2曲は初めて聴く曲でしたが、どちらも好みな曲ではありませんでした。
ガーシュウインの『パリのアメリカ人』は好きな曲なので楽しみにしていたのですが、この編曲も好みでなく…
そして、先に素晴らしい古楽器アンサンブルを聴いたのもあり、アンサンブル感の少ない演奏だったのが残念でした。
ただ、さすがN響の奏者さん、とても綺麗な音色で技巧的なパッセージも難なく吹かれます。
金管楽器がキラキラ、久しぶりの吹奏楽感、楽しい演奏でした。


2日目。
『北アフリカを巡る音のアルバム』のテーマで、無類の旅行好きだったというサン=サーンスの曲目です。


まず、アレクサンドル・スラドコフスキー指揮、タタルスタン国立交響楽団の演奏で、『アルジェリア組曲 op.60』。
その後、アブデル・ラーマン・エル=バシャさんが加わり、サン=サーンス『ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 op.103 "エジプト風"』。
美しく構築された演奏。
超絶技巧は見せつけるためにあるのではなく、音楽の表現の為にその必要があるのだと感じました。
ホールAは広過ぎて音楽向きではないのですが、さすがエル=バシャさん。
ホールの大きさに立ち向かうことなく、とても自然な演奏でした。

夕方のエル=バシャさんのソロは、ショパン。
コンチェルトの後にサイン会をされていたので、ソロの頃には少しお疲れだったでしょうか…


美しい音色、絶妙なバランス、縦の響きがとても心地良く、中身が詰まった計算し尽くされた素晴らしい音楽です。
良く聞かせよう、こんな演奏どう?というような外向きな演奏ではなく、ひたすら自己の内側へ向けて黙々と演奏している感じが、とても好みの演奏です。

帰りの新幹線の関係で、エル=バシャさんのマスタークラスを聴講できなかったのが残念…