小学生の生徒さん、プロコフィエフの曲を練習しています。
「作曲したのは誰?」
楽譜には作曲者がアルファベットで書かれています。
読めるかな?
「んー、あっ!プロコフィエフ!」
音楽史のことについて、少しお話しました。
たくさんの作曲家がいます。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー…
J.S.バッハは1685~1750年に生きていた作曲家。
今から300年前に生きていたことになります。
モーツァルトは1756~1791年、ベートーヴェンは1770~1827年。
貴族の時代、音楽ではソナタ形式の器楽曲がたくさん作られ、まさに古典派のクラシックっぽい音楽の時代です。
もう少し時代が進んで、ショパンは1810~1849年。
ロマン派と言われて、古典派の堅苦しさが柔らかくなったような、簡単に言えば美しく壮大でドラマチックな音楽の時代です。
少し前に生徒さんが弾いたドビュッシーは1862~1918年。
この時代になると、面白みがある曲が増えてきたり、奇抜な曲が増えてきたり…
一括りにクラシックと言っても、時代が違えば、音楽の様子は全く違うものですね。
プロコフィエフは1891~1953年。
亡くなったのは、ほんの71年前です。
第二次世界大戦が終わった少し後まで生きていました。
そう言うと、生徒さんが「ひいおばあちゃん」と言いました。
確かにその年代の方なら、同じ時代を生きていらっしゃることになります。
一気にプロコフィエフとの距離が縮まったようです。
あと、もう少し早く生まれていたら、プロコフィエフに会えたかもしれない…
そんなことをボソッと言っていました。
遠い国の作曲家の何だか難しい曲を練習していたのに、一気に身近になったようです。