日常生活で、いつもと違うことや不自然なことに違和感を感じることがあります。
違和感は生きていく上で必要な感覚だと思います。
食べてはいけない物、行ってはいけない場所…
音楽においても、違和感を感じる力は必要です。
例えば、メロディの音や和音の響き。
楽譜を読み間違えた時や、鍵盤を押し間違えた時に、何か音が変じゃない?と感じるかどうかです。
とても変なメロディラインや不協和音を平気で弾いてくる生徒さんがいます。
たまに変わった感じの面白い曲などもありますが、練習曲やクラシックではある程度の「よくある進行」が存在します。
「違和感がなかった?」と聞くと、「別に~」という生徒さんもいれば、「変やと思った!」と言う生徒さんも。
大概は、違和感のある音に自分で気づいて楽譜を読み直し、正しい音で弾いてきているはずです。
そもそも違和感を感じない生徒さんには心配になります。
日常生活は大丈夫なの?
違和感を感じたのに読み直しもせず、そのまま平気で弾いてくる生徒さん。
それはそれでまた心配になります。
変だと思っているのにそのまま弾いていても平気な感覚…
せっかく何かを感じたのだから、もう一歩踏み込んで考えるべきです。
それだけのことで、レッスンは大きく充実してくるはずです。
音楽における違和感は、完全に経験値からくるものです。
たくさんの音楽に触れて、たくさんのパターンを知っているから、「普通」「よくある」ということがわかるのです。
どれだけ音楽を吸収しているか。
どれだけ自分の出している音楽を聞いているか。
そして、感じた違和感は積極的に気にしていきましょう。