メロディーと伴奏のバランスの話。
伴奏がメロディーよりも大きくなってしまわないように気をつけてね。
それで伝わる生徒さんは良いのですが、なかなか理解できない生徒さんもいます。
理解したとしても、あまりその気がなかったり、テクニック的に難しかったりすることもあります。
なかなか伝わらない時、生徒さんに合わせてわかってもらえるように、言い方を変えたりたとえ話をしたりして何とか伝えようとしてみます。
頭まではわかっているんだろうけれども、なぜかうまくいかない男の子。
右手はきちんと全員に伝わるような大きな声でお話するように弾きましょう。
左手は「絶対に誰にも言わんといてや」と言うような話をする時に、ヒソヒソと喋る感じ…
「友達に絶対言わんといてや」と言ったことない?と聞くと、「ない。」と言われてしまいました。
もしかしてこれは女の子特有なのか?と思い、私がぼそっと「男の子はこういうことせんのか」と言うと、「女の子から言われたことならあるで」と。
大きな声で喋ってはいけないけれども、なんだか楽しそうな話でテンションは高め。
この話は、ある程度の学年の女の子には伝わりますが、男の子には伝わらないのですね…
どうすれば、男の子のこの生徒さんに伝わるのか。
つまるところ、右手はしっかりと見えていて、左手は少しその影になっている感じです。
すると生徒さん、「こういうことか?」と自分でたとえ話を出してくれました。
ここにライオンがいて、右手は肉でそのライオンをおびき寄せておいて、そのうちにバレないように左手のレーザーでライオンをやっつける。
このたとえが合っているのかいないのか、わかりません。
なんだか違うような気もします。
でもそれで弾いてみてと言うと、絶妙にバランスの取れた演奏になりました。
伝え方は相手によって変える必要がありますね。