2020年1月16日

徳川の財宝

名古屋の徳川美術館へ行ってきました。
『奏でる−楽器と調べ』が開催中で、日本の楽器や音楽にまつわる資料が展示されていました。


楽器を「見る」。
博物館のケースに展示された楽器。
音を聞けるわけでも触れられるわけでもなく、ただ見るだけ。

楽器はどれも美しく、飾っておくだけでも価値のありそうな物ばかりでした。
庶民の生活に密着した物ではなく、お金持ちのステイタスとしての楽器。
演奏や音色には直接関係しないような装飾がたくさん施されていて、とても豪華でした。
さすが徳川家、お金持ちです…


江戸時代の大名の間では能楽が必須の教養でした。
名品コレクション展示室には、名古屋城二之丸御殿の能舞台が原寸大で復元されています。
能は、武家の式楽として公式の接待や慶事の際に演じられました。


展示は、能楽で用いられる楽器の他に、筝や三味線、琵琶、雅楽で用いられる篳篥や笙、琉球楽器もありました。

日本の楽器は、黒色が多い印象。
湿度の対策として漆が使用されることが多かったからでしょうか。
漆塗りの黒色をベースに、金を贅沢に使って装飾されています。


江戸時代、日本でピーヒャラドンドンしている頃、ヨーロッパでは、バッハが対位法を極めて大曲を作り、江戸後期になれば、モーツァルトやベートーヴェンが活躍します。
同じ時代に、全く違う楽器で全く違う音楽が行われているのは、不思議な感じがします…

【まごいち音楽教室】
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