2017年2月1日

≪まごいちピアノ日記 No.007≫ PETROF (GP)

チェコのピアノ、ペトロフです。


借りたピアノ
■2014年8月11日 東京都江東区
■機種:PETROF 機種不明
■製造番号:579 673 (1930年代製造)
■部屋の広さ:不明 広い

これは、不思議なピアノ…
軽い鍵盤で、むにゃっと入って、いつの間にか打鍵しています。

音は、あっさりした細い弦の音です。
特に和音で弾いた時の響きがはっきりしていて、和音ごとの性格の違いがすごくよく出てきます。

少々ねっとりぎみに弾いて、やりすぎかな?くらいで、ちょうどいいくらいの音楽にまとまってくるので、何だか楽しいです。
自分に酔いしれながら演奏ー!


ところで、ピアノを弾く時は、ペダルを踏みます。
一番よく使うのは、ダンパーペダル。
弦を解放して音を伸ばす右側のペダルです。

ペダルには、踏んでいるけど効果に至らない「遊び」の領域があります。
このピアノのペダルには、遊びがほとんど無く、そして、ダンパーが弦から離れていく領域も恐らく少ないのでしょう。
ダンパーが弦から離れていく領域が多いと、音色や響きの変化を細かく使い分けられて面白いのですが。

少しでも踏むとカクンと入ってしまい、極端に言えば、0か100かみたいな感じ。
タイミングが難しく、濁りやすくなりますし、ペダルをオフにするにもバサッと切れてしまい美しくありません。

音の減衰が早めなので、少々踏み変えるのが遅くても濁らないかと思うとそうではなくて、ちゃんと濁ります(そりゃそうだ)…

ペダルは「耳」で踏むもの。

タッチもペダリングも、よく聴いて弾けば慣れてきます。
指も足もコントロールがついてくると、この音色と弾き心地に病みつきです。


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PETROF
1864年、チェコ/フラデツクラロベ
アントニン・ペトロフによって創業
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家具職人の修行をした、アントニン・ペトロフは、19歳でウィーンへ出て、ピアノ製作者の叔父に弟子入りします。
1864年、プラハから約100キロ東の生まれ故郷フラデツクラロベで創業し、3代にわたってペトロフ家が所有していました。

1948年に工場は国有化され、ペトロフ社の財産や権利は国に没収されますが、1991年、4代目のヤン・ペトロフが民営化に着手し、1998年に民営化が完了。
2001年には、再びペトロフ創業者一族の元へ帰ります。

日本へのピアノの輸出は、1924年からだそうです。

おまけ。
以前、家のピアノ(ヤマハのグランドピアノです)の調律の時に、ダンパーペダルの遊びの部分の調節は、ここを回せば良いんだよ~と、調律師さんが教えてくださいました。


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