2017年4月19日

足首を曲げるのが辛い

いろんなところでピアノを弾くと、ペダルの高さが気になることがあります。
このピアノのペダル高くない?って。
キャスターの下にインシュレーターなどが入れられていることがあって、その分高くなっていることもあれば、インシュレーターがないのに高く感じることも。

ペダルの位置が高くなると、足首を曲げなくてはいけなくなるので、足のサイズが小さくて足首がかたい私にとって、長時間の練習は結構きついのです。
私、足の裏全体をつけてしゃがめない人…。

そこで、ペダルの高さに決まりはないの?と調べてみると、日本工業規格(JIS)によって定められていました(JIS S 8507)。


ピアノは、工業製品…
ですよね…

そう言えば、家のピアノにはJISマークのシールが貼られています。
低音側の側板に貼られています。
1992年に制定されているので、それ以降に製造されたピアノにはJISマークがあるかもしれません。


日本工業規格では、品質、材料、調律や検査方法について定められていて、大雑把と言えば大雑把で、細かいと言えば細かい…

64鍵以上のピアノをひとくくりにしてしまっているくらい大胆(現在のピアノは大抵88鍵なのに)ですし、「響板は、弧状に形成されていて、周辺は強固に取り付けられていること。」、「音質は、全音域にわたって均整で、各音が美しく、伸びがあること。」のように、これが決まりなの?というような書き方の項目があるかと思えば、「チューニングピンの長さは、64mm以下とし、その直径は6.75∼7.25mm、植込部には、0∼35mmの長さのねじ加工を施し、頭部は四角形として…」のように細かく数字で規定されていたり。

問題のペダルの高さも決まっていました。
「ペダルは、演奏上支障のない間隔をもち、床面からペダルの先端上面までの高さは45∼75mm とする。」

30 mm 。かなりの幅です…

ちなみに、日本工業規格によると、白鍵フロントの長さは48~52mm、黒鍵の頭部は前部の高さ12.0~14.5mm、幅は上面9.0~10.5mm、底面11.0~12.5mm、長さは原則として95mmと決められていて、ここはあまり幅がないようです。

床面から白鍵面までの高さは、640~750mmなので、こちらは結構な幅があります。
11cmも違えば、椅子の高さが変わってきます。
背付き椅子の時は、目盛りのいくつ目の高さにする、なんていう決め方をしている人は要注意ですね。
それに、椅子の高さが変わって、膝の角度が変わり体重のかかり方が変わると、意外と弾きにくかったりするのです…

これから、ピアノの練習室を借りる時には、定規を持っていこうかしら…


家のピアノのペダルの高さは、63mmでした。
インシュレーターでどれくらい高くなっているのかはわかりませんが、これが私の普通です。

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