雑貨のコーナーを何気なしに見ていると、リストの「リゴレット・パラフレーズ」の楽譜が目に入ってきました。
楽譜がプリントされたクリアファイル。
「リゴレット・パラフレーズ」は、出版社によって音や書き方などが違い、ずいぶんと悩まされた曲です。
このファイルの楽譜は一体どの版を元にしているの?
気になる、気になる、気になる…
気になったのと、美しいファイルなので使いたくて、買ってきました。
2小節目の連桁のくくりが違うので、ヘンレ版とブダペスト版でないことは明らかです。
となると、ショット版?
並べてみると、間違い探しのようです。
音符の書き方、指づかい、段の変わり目は同じです。
ショット版にあって、クリアファイル版に無いもの。
それは、アーティキュレーション(スラー、スタッカート)、強弱記号(mf、p、pp、クレッシェンドの記号)、ペダリングの指示です。
これらをカットした理由がわかりません。
強弱記号やアーティキュレーションよりも指づかいの指示の方が重要?
スラーがないと、かなり楽譜の印象が変わる気がします。
デザイン的に省かれたのか、他の事情があるのか、ショット版とは全く別の版なのか…
ちなみに、楽譜の印刷の色が青色なのは、とても美しくて好きですが、私の「リゴレット・パラフレーズ」のイメージはどちらかというと赤系です。
さて、このファイルの中には何を入れようかな…