河口湖オルゴールの森美術館のお土産屋さんでト音記号のチョコレートを見つけて、喜んで買ってきました。
素敵な箱に、作曲家のシルエットが書かれた金色の包み。
それぞれのチョコレートに、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンと名前がついています。
J.S.バッハがビタースイートチョコレート、モーツァルトはホワイトチョコレート、ベートーヴェンはミルクチョコレートでした。
音楽家をミルクチョコレート、スイートチョコレート、ビターチョコレートに分けるのはなかなか難しいですね…
チョコレートを好んでいたのは、ピアノの詩人 ショパン。
パリに住んでいた時期、毎朝ホットチョコレートを飲んでいたそうです。
ワルシャワのショパン博物館には、ショパン愛用のホットチョコレート用のカップが展示されています。
当時のチョコレート、相当高価だったのではないかと思います。
チョコレートを曲にしたのは、フランスの作曲家、エリック・サティ。
子どもの曲集 第1巻『短い子どものお話』の3曲目に「アーモンド入りチョコレートのワルツ」という曲があります。
全て白鍵、両手で10個の音なので、指のポジションを変えることなく、小さな手で演奏できます。
この曲には詩も付けられています。
Tu vas en avoir un peu.
少しなら食べていいわよ。
Tu aimes le chocolat?
チョコレート、好きでしょう?
Laisse-le fondre dans la bouche.
お口の中で溶かすのよ。
Maman, il y a un os.
ママ、中に骨が入ってるよ。
Non, mon petit : c’est une amande.
いいえ、それはアーモンドよ。
Le petit garçon veut manger toute la boite.
坊やは一箱全部を欲しがります。
Comme il est gourmand!
なんて食いしんぼうなこと!
Sa maman lui refuse doucement :
ママはやさしく叱ります:
il ne faut pas qu’il se rende malade.
お腹をこわすから駄目よ。
Horreur : Il trepigne de colère.
おやおや、坊やは駄々をこねている。
ト音記号のチョコレート、味はまあまあでした…