先日、久しぶりに和声の課題を解いた五線を見返してみました。
よくできている課題は普通に赤色で丸をいただいているのですが、もう一回やり直しの課題のところには「アンコール」と。
アンコール!
なんて素敵な言い方でしょう。
その頃、和声の学習を早く進めたくて、とにかくどんどん課題を解いていて、禁則だけはしないように問題を解いていました。
作曲であれば、作品としての完成度が大切ですが、和声法は学習と割り切ってしまっていたのです。
その結果、間違えてはいないけれど、旋律が美しくないという事態に。
で、もう一回、曲としての完成度を高めてきてくださいというのが、アンコール。
先生が書いてくださっている書き込みは、×のところは赤色で訂正、こっちの方が良いよというアドバイスは青色。
とてもわかりやすい書き方。
先生の書き込みで弾いてみると、たかが8小節の和声課題なのに何て美しい旋律…
その進行があったか!という感じです。
そもそも、それが和声の勉強なのにね…
本当は、素晴らしくてもっと聴きたいよーという時に使う「アンコール」という言葉。
あまり美味しくなかったのでちょっと作りなおして!という時にも「アンコール」と言っていただける…
大学の指揮法の先生が、おっしゃったこと。
「この授業は出席さえしていれば、単位をおとすことはありません。」
先生曰く、立派にできていればもちろん合格。
そこそこできていれば、それもまた合格(教職単位レベルの授業だったので)。
できていない生徒?
そんな指揮、また1年間も見るのはごめんだから、合格(=さようなら)!
この言葉が本当なのか冗談なのか、わかりません。
でも、先生に見捨てられることもあるのです…
だから、もう一度見てあげようと言っていただけるのは、ありがたいことなのです。
そして、「やり直し」と「アンコール」。
ちょっと違う言葉に換えるだけで、何だか幸せな気分です。