天気の変化が激しいこの頃。
そして梅雨、蒸し暑い夏が来て、部屋の温度と湿度の管理が大変な季節がやってきます。
そう言っているうちに冬がやってきて、結局、一年中大変なのですが…
昔、ヤマハの調律師さんが、ピアノは2時間かけて部屋の環境に変化していくとおっしゃっていました。
エアコンをオンにしてから2時間後にオフにするのが、一番ピアノに負担をかけるということ。
4時間ずっと、ピアノが変化しているということになりますね。
365日24時間、温度と湿度の管理ができれば良いですが、普通の家の一室なのでそうはいかず。
大抵、ピアノを弾く直前にエアコンのスイッチを入れるので、弾き始めは結構鈍いです。
練習していると、あ!ピアノが鳴ってきたな!という瞬間があります。
発表会やコンクールのステージのピアノも、最初と最後では、かなり弾き心地や音の出方が違います。
照明でどんどん暖かくなり、演奏でどんどん暖かくなり、動きも良くなるし、音も良く鳴っていきます。
ピアノは主に木材とフェルトでできています。
湿気を吸うと木材は膨張し、フェルトは収縮します。
逆に乾燥すると木材が収縮して、フェルトが膨張。
ピアノ部品の関節のところにフェルトが挟まれているのはそのためで、窮屈になって動かなくなったり、スカスカになって連動しなくなったりするのを防いでいます。
自然の素材ってすごいですよね。