生徒さんがレッスンで聞かせてくれる曲が、自己流になっている時、たまに間違い探しをします。
1回目は生徒さんが弾いてきた弾き方、2回目は楽譜通りの弾き方で、私が演奏します。
「良く聴いてね」と言い、違いを探してもらいます。
小学1年生のとっても元気な女の子。
この生徒さんは、違いがわかる子!
1回で違うところを見つけ、何が違うのかもわかります。
そして、私が何を伝えたかったのか、言葉で説明しなくても理解してくれます。
聴いて違いがわかるのは、自分が弾いている音楽をよく聴いているからです。
ただ指を動かして鍵盤を押しているだけではなく、自分の意思で弾いているからです。
音楽は耳です。
言葉ではなくて、聴いて感じなければいけません。
聴いたものをそっくりそのまま真似することが大切なのではありません。
違いがわかることが大切なのです。
そして、こうなのか!こうしよう!どうすれば良いのかな?と考えて、弾き方を変えてみる、そうして自分の演奏を見つけていくのです。
この小学1年生の女の子の演奏は、元気の良さや、真剣さ、ピアノを弾く楽しさで溢れています。
自己流でも良いじゃない?と思わせるくらいの、一生懸命で個性豊かな演奏。
私は、彼女の演奏が大好きです。
同じ曲でも1人ひとり違う演奏。
フォルテで勢い良く弾きたい生徒さんもいれば、ピアノでしっとり弾きたい生徒さんも。
この生徒さんはどんな風に弾いてくれるのだろう…
私のレッスンでの楽しみです。
次回のレッスン、みんなの全力の演奏を楽しみにしています!