2018年9月6日

スタインウェイで練習!

子どもの頃、私はヤマハ音楽教室へ通っていました。
ですので、ヤマハのイベントでのステージはもちろんヤマハのピアノでした。

ある時、ピティナの地区本選で初めてヤマハ以外のピアノに出会いました。
ヤマハのピアノではないことはわかりましたが、「Steinway&Sons」が読めず、どこのピアノ?と思っていました。


家ではアップライトピアノで練習していた頃。
特に何を気にするわけでもなく、そこにあるピアノを弾いていた時代。
それでも、先に演奏した友達に「今日のピアノは弾きやすかった?」と聞いていた記憶があるので、ピアノ1台ずつの弾き心地が違うことはわかっていたのだと思います。
何と読むかわからないピアノが、いつものピアノよりも軽いという感覚もあったような気がします。

その後、スタインウェイが外国のピアノメーカーで、フルコンサートピアノのお値段が家を一軒建てられるほどだと知り、驚愕しました。

ステージ上のピアノで圧倒的に多いのがスタインウェイ。
スタインウェイには割と良く出会い、いつの間にか珍しさはなくなってしまいました。
それでも、スタインウェイのフルコンで、ホールで練習できる機会は、そうそうありません。

夏休みの間、大津市民会館で「大ホールでスタインウェイを弾こう」というイベントがあると教えていただき、ちょうど大津へ行く用事があったので弾きに行って来ました。



そろそろスクリャービンの曲を仕上げたくて、ホールで弾きたいなーと思っていたので、ちょうど良かったです。


ホールで弾くと、残響が長いのでペダルは慎重に。
場所や楽器が変われば、弾き方は変わります。
貴重なホール練習なので、空間の響きを良く聴いて、呼吸を合わせてきました。



スクリャービンのソナタには、明るいスタインウェイの音色がピッタリでした。
家のピアノは、鍵盤は重めで音色も柔らかめなので、スクリャービンには全く合いません。
練習していても面白くないのです。
どう頑張っても正解に近付かない感じが、とっても消化不良。

ロマン派くらいまでは、どんなピアノでも全く気にならないのですが、近代・現代になると、ピアノの音色と曲の相性があるように感じます。

ベートーヴェンやショパンの頃のピアノは、今のピアノとは全然違います。
ピアノの構造も違いますし、弾き心地も音色も違います。
だから、現代のどんなピアノでも楽しく弾けるのかもしれません。
今のピアノで当時の音楽をそっくり再現するのは不可能ですが、その分、自分なりの解釈を入れる余地もあるのだと思います。

現代のピアノを使って作曲した曲は、もう絶対的な正解が存在するような気がするというか…
その作曲家が使っていたピアノの音色で弾くのが正解?
正解のピアノがきっとどこかに存在しているでしょ?

スクリャービンはどんなピアノを使っていたのでしょう…

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