みなさん、どんな夏を過ごされましたか?
私は…
今年は、これといって大きなイベントはありませんでしたが、小さな楽しみがたくさんあった夏でした。
お祭りへ行ったり、ドライブをしたり、水族館へ行ってアザラシを触ったりしました。
ピアノ20年のお祝いのケーキ、お祭りの鮎の塩焼き、小浜の鯖寿司、宇治で抹茶パフェ…
美味しい物をいっぱい食べました。
ハプニングもありました。
ピアノの鍵盤蓋がはまらなくなってしまったり、爪が割れてピアノを弾けなかったり。
今週のレッスンでは、生徒さんから、たくさんの夏の思い出の話を聞かせていただきました。
花火を見に行って来た、プールで遊んで来た、家族で旅行へ行って来た…
遊び過ぎてピアノの練習が出来ていないと申し訳なさそうにレッスンに来られた生徒さんもいます。
(親御さんは、練習できていないと申し訳なさそうにおっしゃってくださいましたが、弾いてもらうと実際はきちんと練習できていて、本人はサラッと弾いてくれました。)
毎回練習できていないのは困りますが、たまにはそんな時があっても良いでしょう。
ピアノを弾くには、ピアノ以外のいろんな経験が必要なのです。
海を知らない人は、海の曲を上手に弾くことはできません。
子守唄を歌ってもらったことがない人は、子守唄を上手に弾けないでしょう。
楽しい経験がなければ、楽しい曲を弾くことはできませんし、悲しいという感情がわからない人は、悲しい曲を弾けません。
せっかちな人の音楽は、せっかちですし、おっとりした人の音楽は、おっとり。
ご機嫌な時の音は明るくキラキラしているでしょうし、イライラしている時には刺々しい音が出ているでしょう。
そして、大きな声でお話ができない人は、ピアノでも大きな音は出せません。
いろんな経験、いろんな感情、全て音楽につながります。
たとえ知らないことがあったとしても、想像力は、経験から大きく広がるものです。
ぜひコンサートへ行ってください。
ピアノを演奏されている姿を見ましょう。
生演奏でピアノの音を聴きましょう。
ピアノ上達のヒントになるはずです。
良い音楽に触れれば、良い音楽を作れるようになります。
いろんな経験は大事ですが、それだけではいけません。
ピアノを上手に弾けるようになるためには、ピアノを練習しなければいけません。
芸術の秋がやってきます。
夏の経験を活かして、ピアノをたくさん弾きましょう。