いつも元気にお話をしてくれる子です。
楽譜に描かれたイラストを見て、何かある…と。
「何だと思う?」
「う~ん…」
水色の部分が川だというのは意見が一致したのですが、濃い青色の部分で意見が分かれました。
私は川の中を泳いでいる魚かと思ったのですが…
その生徒さんは、空を飛んでいる飛行機の影だと言うのです。
なるほど~!
見える!見える!
子どもの生徒さんとの会話は、とっても楽しいです。
私が全く気が付かないことを見つけてくれたり、全く想像できないような答えが返ってきたりします。
ピアノのレッスンでは、生徒さんとお話をする時間も大切にしています。
楽譜通り正確に指を動かすことだけがピアノを弾くことではありません。
弾く速さ、強弱…
お話をしながら自然に弾き方が決まっていきます。
同じ川を表現した曲でも、魚が泳いでいるのと飛行機の影が映っているのでは、全く違う演奏になるでしょう。
レッスンが終わると、外は真っ暗。
車の窓から、さようならのタッチ。
車が動き出してから聞こえた、力いっぱいの「ばいばーい!」にビックリ。
そして、曲がり角でまた聞こえた大きな声。
「良い夢見てねー!」
お顔は見えませんでしたが、思いっきりの笑顔が想像できる優しくて明るい声でした。
ありがとうね。