生徒さんから、ピアノの調子が良くないと連絡が来ました。
音が出にくいところがあるそうです。
恐らく湿気が原因のようなのですが、調律してもらっても毎回再発するので、きちんと修理をお願いしたいとのことです。
2名の調律師さんに相談してみられたそうです。
お一人の調律師さんは、アルコールで水分を飛ばして修理し、それでも再発するようであれば、ハンマーの軸のピンを交換する予定だそうです。
もうお一人の調律師さんは、ハンマー軸のピン部分のフェルトを削り、動きを良くしてくださるそうで、それにより再発が防げるとのことだそうです。
どちらが良いか…
私を頼ってご相談くださるのは、とてもありがたいことです。
ただ、本当に申し訳ないのですが、調律や修理の方法に関しては私はわかりかねます。
ピアニストのダメなところですね。
今の生徒さんがお困りの状況も詳しくわかりません。
お急ぎのようなら、とりあえず早く来ていただける調律師さんに一度みていただいたらどうかとご提案しました。
わからないなりの私の考えですが、湿気が原因として、アルコールで水分を飛ばすというのは応急処置でしかないのかもしれません。
それで解決するような問題なら、ドライヤーなどで一時的に乾かしてみれば少しの改善がみられると思います。
過去に教室のピアノにドライヤーをあてた調理師さんがいらっしゃいます。
一時的には変化しましたが根本的な解決には至らず、その後別の調理師さんに修理をしていただきました。
もし、生徒さんが再発が防げるということに重きをおかれていらっしゃるなら、2人目の調律師さんに見ていただくと良いのかもしれません。
それでダメなら、また相談に乗らせていただきます、と、生徒さんにはお返事させていただきました。
その後、調律師さんに依頼されて、不具合は改善されたようです。
数週間経ちましたが、再発していないとのこと。
調律師さんも経験、知識、技術ともに様々です。
一度の調律で解決すればラッキー、改善が見られなければもう一度…と何度もお願いするしかないと思います。
何名もの生徒さんから、ご自宅のピアノの悩みをお聞きします。
音が出過ぎる、反応が悪い、異音がする…
ピアノは長く使うものです。
使っていれば不具合も出てきます。
ほとんどの不具合は直すことができます。
直しながらきちんと扱えば、100年以上も弾くことができます。
ピアノとして使えなくなる時というのは、響板の反りがなくなってしまった時なのだそうです。
モーツァルトの時代のピアノ、ショパンの時代のピアノ…
海外へ行けば、現役で活躍していたりします。
大切なピアノ、弾くことだけでなくお手入れにも気を配れると良いですね。