テンポアップしましょう。
そう言ってメトロノームをかけてみました。
いつもよりも少し速いカチカチに合わせようと弾いてみる生徒さん。
ですが、全く合わない生徒さんとメトロノーム。
ゆらゆらと、速くなったり遅くなったり…
置いて行かれて追い抜かして、その繰り返しです。
もしかして、メトロノームに合わそうとしているの?
OK!
メトロノームに合わせてもらいましょう!
そう言ってみました。
え?どういうこと?
不思議そうな顔をする生徒さん。
大丈夫です。
メトロノームが合わせてくれるから、こっちから合わせにいかなくて良いわ。
でも、カチカチだけは少しの優しさで聞いていてあげて…と。
弾いてみてもらうと、メトロノームにぴったり。
ビックリした目でこちらを見る生徒さん。
その顔が、写真を撮っておきたかったと思うくらい可愛かったです。
もちろん、誰が弾いてもメトロノームが合わせてくれるわけではありません。
きちんとテンポを取って弾き始めれば何の問題もなくテンポアップ出来ることがわかっていたので、こう言ってみました。
メトロノームの音が耳に入ってくるようにしたことが、結果的には広い空間で音を聞くことになり、響きも良くなりました。
レッスンで良く言っていることですが、メトロノームと全く合わない時は、合わせようとするのではなく一緒に演奏しようとしてみてください。
きっとメトロノームと仲良く音楽を作れると思います。