2025年3月8日

≪今週のレッスン Vol.437 3/8≫ 正解は楽譜にあります

弾きながらチラチラと私の顔を見る生徒さん。
わからなくなった時は、私の顔を見る生徒さん。

私の顔を見れば、合っているか間違えているかがわかるのでしょうか。
次に弾く音がわかるのでしょうか。

そういう時、私はできるだけ目を合わさずに無表情になるようにしています。
私が満足そうな表情をしていれば安心するのでしょうが、正しいかそうでないかの判断を他人に任せるのは無責任です。
きちんと練習をしてきたなら、それを堂々と弾き切るべきです。
自信がないところがあるのならば、自信を持って弾けるところまで練習をしてくるべきです。
そもそも、演奏中によそ見をすること自体が良くないことです。

私の顔に正解は書かれていません。
答えが書かれているのは楽譜です。
わからなくなったら私の顔ではなく楽譜を見るべきです。

こういうことをするのは、練習が楽譜を読みながら弾くことではなく、音を覚えてしまって手元を見ながら弾くことになってしまっている生徒さんです。
練習の時に楽譜を見ずに弾いているので、レッスンでわからなくなった時に楽譜を見ても結局わからないのです。

私の顔を見ても答えをもらえなかった時、次にしがちなことは、鍵盤上でいろんな音を弾きながら正しい音を探ることです。
残念なことに、鍵盤上に答えはありません。
やっぱり、答えが書かれているのは楽譜です。

むやみやたらと間違えた音を出すべきではありません。
そして、ピアノの演奏において、自分で考えることを放棄してしまうことほど無責任なことはありません。

楽譜はきちんと読むこと。
どう弾くかをきちんと考えること。
わからなくなった時に、安易に人から答えを貰おうとしたり人の判断に委ねるのではなく、自分で正解を求めていって欲しいです。

【まごいち音楽教室】
TEL:080-3130-7057
メール:mago1.klavier@gmail.com