レ、レ、と同じ音が続きます。
最初のレは1の指、次のレで2の指の指示があります。
同じ音なのに、なぜわざわざ指を変えなければならないのか…
この曲の場合は、後にオクターブの跳躍があるので、ちょうどそこに1の指が来るようにしなければなりません。
楽譜にもきちんと指番号が書かれていることを確認してもらいますが、結局最初から弾くと忘れてしまって、オクターブが来た時に指が届かず、そこに来て指使いを守っていないことに気付きます。
弾きながら先のことをどんどん考えて準備していかないと、と言うのですが、なかなかそうはいかないようです。
サッカーをしている生徒さん。
サッカーでは、相手のボールを取りに行かなければなりません。
味方のパスももらわなければいけません。
だからって、ずっとボールの後を追いかけ続けていては、ボールを奪うことはできませんしパスしてもらえることもありません。
ここにボールが来るだろうと予想を立てて、そこに向かって走ってああいくのです。
そんな話をしながら、指使いでも先のことを考えた動きが必要なのだと説明しました。
鍵盤は88鍵、指は5本。
行き当たりばったり、1つ先の音だけを読みながらそこに指を持って行くだけでは、どこかで指が足らなくなります。
そして、同じ音だから同じ指、隣の音だから隣の指で弾けば良いというものではありません。
5本の指を開いたり、指を超えたりくぐったりしながら、先のことまで考えて上手く使っていかなければなりません。
「じゃあ、とにかくこのドが1になったらいいんやな?」と、生徒さん。
まあ、そういうことです。
指を変えるのに適切な場所はあるでしょうが、今回は次のレでもいいし、その次でもいいし、とりあえずこのドが1になったらいいということにしましょう。
その後、きちんとオクターブに間に合うように指を変えることができた生徒さん。
自分で理解して納得するということは大事ですね。