「ねこふんじゃった」を弾きたい!と生徒さん。
素晴らしいのが、きちんと楽譜を持って来られたこと。
遊びたいのではなく、この曲でレッスンを受ける!と思って来てくれたのが嬉しいです。
そして、楽譜を買って製本して持たせてくださったお母様が素晴らしい!
ピアノのレッスンは楽譜を読むというレッスンでもあります。
だから、楽譜を持ってくるというのは、レッスンをきちんと受けますという一つの姿勢の表れでもあります。
フラットが6個、変ト長調。
黒鍵が多いからこそ、覚えやすくて弾きやすいですよね。
「ねこふんじゃった」は誰かに教えてもらって弾けるようになる人がほとんどで、楽譜を読んで弾いた人は少ないと思います。
もちろんこの生徒さんも、楽譜を読んでいるわけではなく、ご家族かお友達に教えてもらったのでしょう。
楽譜と違うところが何ヶ所か。
音楽的におかしな音のところは直さなければいけません。
でも、口承された音楽にはたくさんのバージョンがあるものです。
いろんな弾き方があるので、楽譜と違うところがあっても良いのかもしれません。
遊び弾きの時は自由に弾いていましたが、一回弾いてみてと言うと、暴走せずにきちんと落ち着いて弾いてくれました。
それも素晴らしいことです。
超高速演奏も良いけれど、上質の「ねこふんじゃった」を作り上げてくれると嬉しいです。
長浜市・米原市のピアノ教室【 まごいち音楽教室 】
滋賀県長浜市、米原市のピアノ教室です。生徒募集中。
2024年11月2日
2024年10月26日
≪今週のレッスン Vol.418 10/26≫ 上達するには
先日のブルグミュラーコンクール、部門ごとの講評で審査員の先生がおっしゃっていました。
「上達するためにはどうすれば良いか」という質問に対しての、その先生のお答え。
「レッスンで言われたことを、お家の練習で必ず改善して次のレッスンへ行くこと」です。
これは、私自身が生徒の立場で聞くと、本当に気を付けなければならないなと思うことです。
レッスンが終わった後、言われたことをすっかり忘れていて次のレッスンでまた同じことを言われる…
先生はどう思っていらっしゃるのだろうか…
呆れていらっしゃるだろうか…
学生の頃は、よくやっていました。
直したつもりで行っても、同じことを指摘されてどうやら直っていない…ということもあります。
教える立場になってわかったことですが、これは大丈夫。
練習をしてきたことはきちんと伝わっているはずですし、それでも直っていないなら次の改善策を考えるということなので、確実に前に進んでいます。
先生の立場からなら、レッスンで何人もの生徒さんを見ていて、「上達するためには」という答えとして、とても納得のいく言葉です。
1回ごとのレッスンでの違いはそれほどありませんが、数年が経つと上達の差が歴然と出てきます。
何となく上達はゆっくりペースだな…と思っている生徒さんが、いつの間にか着実に上達していて、周りの生徒さんよりも難しい曲を弾いていたりします。
宿題や課題になることの中には、すぐに直せることと、そうはいかないことがあります。
音の間違いはすぐに直さなくてはいけません。
運指やアーティキュレーションは、自分の身体に染み込んでしまっていると変えるのに時間がかかるかもしれませんが、出来るだけ早く改善すべきことです。
表現に関することは、時間がかかるかもしれません。
試行錯誤する必要があるからです。
今日解決しなかったら、明日に持ち越しても良いことです。
次のレッスンで必ず直していくというのは、より良い演奏をできるようになるためにレッスンに来ているのですから当たり前のような話です。
ですが、できていない人は結構います。
楽譜への書き込みを一週間一度も視界に入れずに練習…
見てもらえない書き込みは、レッスンを受けたつもりにしかなっていません。
1回分のレッスンが勿体ないです。
ちなみに、1回で改善できる生徒さんかそうでない生徒さんかというのは、発表会やコンクールの選曲の時に、私の中では結構重要です。
改善しようとする生徒さんには、信頼感があります。
ですから、本人が弾きたいと言った曲が背伸びした曲だとしても、一緒に頑張りましょうとお渡しできます。
なかなか直してこない生徒さんは…
想定される弾き間違いを考慮して、直らないまま本番を迎えたとしてもそれほど大事故にならない曲を探さなくてはなりません。
コンクールはおススメできないですね…
「上達するためにはどうすれば良いか」という質問に対しての、その先生のお答え。
「レッスンで言われたことを、お家の練習で必ず改善して次のレッスンへ行くこと」です。
これは、私自身が生徒の立場で聞くと、本当に気を付けなければならないなと思うことです。
レッスンが終わった後、言われたことをすっかり忘れていて次のレッスンでまた同じことを言われる…
先生はどう思っていらっしゃるのだろうか…
呆れていらっしゃるだろうか…
学生の頃は、よくやっていました。
直したつもりで行っても、同じことを指摘されてどうやら直っていない…ということもあります。
教える立場になってわかったことですが、これは大丈夫。
練習をしてきたことはきちんと伝わっているはずですし、それでも直っていないなら次の改善策を考えるということなので、確実に前に進んでいます。
先生の立場からなら、レッスンで何人もの生徒さんを見ていて、「上達するためには」という答えとして、とても納得のいく言葉です。
1回ごとのレッスンでの違いはそれほどありませんが、数年が経つと上達の差が歴然と出てきます。
何となく上達はゆっくりペースだな…と思っている生徒さんが、いつの間にか着実に上達していて、周りの生徒さんよりも難しい曲を弾いていたりします。
宿題や課題になることの中には、すぐに直せることと、そうはいかないことがあります。
音の間違いはすぐに直さなくてはいけません。
運指やアーティキュレーションは、自分の身体に染み込んでしまっていると変えるのに時間がかかるかもしれませんが、出来るだけ早く改善すべきことです。
表現に関することは、時間がかかるかもしれません。
試行錯誤する必要があるからです。
今日解決しなかったら、明日に持ち越しても良いことです。
次のレッスンで必ず直していくというのは、より良い演奏をできるようになるためにレッスンに来ているのですから当たり前のような話です。
ですが、できていない人は結構います。
楽譜への書き込みを一週間一度も視界に入れずに練習…
見てもらえない書き込みは、レッスンを受けたつもりにしかなっていません。
1回分のレッスンが勿体ないです。
ちなみに、1回で改善できる生徒さんかそうでない生徒さんかというのは、発表会やコンクールの選曲の時に、私の中では結構重要です。
改善しようとする生徒さんには、信頼感があります。
ですから、本人が弾きたいと言った曲が背伸びした曲だとしても、一緒に頑張りましょうとお渡しできます。
なかなか直してこない生徒さんは…
想定される弾き間違いを考慮して、直らないまま本番を迎えたとしてもそれほど大事故にならない曲を探さなくてはなりません。
コンクールはおススメできないですね…
2024年10月21日
天使のハーモニー
先日、ブルグミュラーコンクールの予選に姪が出場しました。
小学3・4年生B部門。
『ブルグミュラー25の練習曲』第21番「天使のハーモニー」を演奏しました。
結果は、優秀賞で予選通過!
おめでとう。
どうしても通過したいという思いで懸命に練習をしていたので、結果に安心しました。
毎年出るか出ないか…と言いながら、今年初めて出場したコンクール。
私も見に行ったのは初めてでした。
課題曲の違うA部門とB部門があります。
小学3・4年生はA部門が『25の練習曲』の前半、B部門が後半の曲が課題曲でした。
A部門はB部門よりも多くの方が出場されていました。
そもそも出ること自体が素晴らしいことではありますが、きちんと仕上がっている演奏もあれば、大丈夫?と心配になる演奏もありドキドキしてしまいました。
何故その曲を選んだ?もっと合ってそうな曲があるのに…と思う方。
楽譜にはそうは書いていないけど…というアーティキュレーションで弾いてしまっている方。
演奏云々の前に、最後の音を弾きながらもう立ち始めている方も…
そして、足台の設置のために出て来た親御さんが、スマホショルダーを下げていたり、片手にスマホを持っていたり…
ステージマナーも大切です。
B部門は、A部門に比べると課題曲の難易度が少し高くなります。
真剣にコンクールに挑んでいる方が多い印象です。
さすがにお辞儀からしてみんな舞台に慣れている感じがあり、演奏も予選通過を目指してしっかり仕上げてきていました。
さて、姪の選曲。
好きな曲を選ぶのも良いですが、コンクールなので予選を通過するという目的を考えて選ぶ必要もあります。
姪はパワー系ではないので、しっかりと細部の表現まで考えて弾ける曲で、できればあまり他の人と被らない曲…
姪が凄く好きそうな感じの「天使のハーモニー」、難しいですがおすすめしてみました。
「天使のハーモニー」は1曲まるまるアルペジオでできています。
両手を使った2オクターブの音域を上がって下がって…
10本の指全ての音の粒を美しく揃えなければいけません。
他の曲に比べると、エチュード的な要素が強い曲です。
この音はこの音よりも強くならないように。
思っている半分の強さで十分。
1拍で自然に減衰して消えるように音の強さを考える…
左手に右手を馴染ませる。
右手のトップの音をまろやかに…
歌うのは左手。
本当に1音ずつ細かくアドバイスをしました。
本番前は緊張していたようですが、集中力で最後まで綺麗に弾ききりました。
直前にアドバイスした、左手を歌うこと、再現部で重く後ろ向きにならないように真っ直ぐ前に音楽を進めること、どちらもきちんとできていました。
いただいた好評には、指導者として非常に嬉しいことを書いてくださっていました。
流れが自然で、左手から右手への受け渡しがとても上手。
これは、とても細かくレッスンしたので、きちんと評価されて嬉しいです。
そして、一番嬉しいコメントは「よく勉強されています」と書いてくださったこと。
良く楽譜を読み込んで奥深くまで考えられた演奏だということでしょう。
私のアドバイスの方向が間違っていないという、とても心強い言葉でもあります。
コンクールの講評で審査員の先生がお話されていたことです。
今の時代、子どもが一人で舞台に立つということが、なかなかできない経験になってしまっています。
保育園のお遊戯会は、主役が5人…
お休みされた時の保険として何人かで同じ役をすることはあるでしょうが、オーディションをするわけでもなく、やりたいと言った人数で仲良く分けっこ。
セリフを覚えていなくても、失敗しても怒られません。
頑張らなかったからといって役を下ろされることもないでしょうし、点数をつけられることもありません。
ピアノは、発表会でもコンクールでも、舞台上に1人。
弾き間違えたり、忘れてしまったり、普段起こらないようなアクシデントが起こったり、何が起きても全て自分ひとりで対処しなければなりません。
ピアノを習っている生徒たちはみんな、何もわからないような幼い頃から舞台に立ち、知らない間にそういう力を身につけていくのです。
背が伸びて私に迫ってきている姪。
足台のセットのために舞台袖へ一緒に行き本番の椅子のところまでサポートするのは、このコンクールが最後かもしれません。
次の本番は客席かな?
どこで聞いても、身内の演奏はドキドキします…
小学3・4年生B部門。
『ブルグミュラー25の練習曲』第21番「天使のハーモニー」を演奏しました。
結果は、優秀賞で予選通過!
おめでとう。
どうしても通過したいという思いで懸命に練習をしていたので、結果に安心しました。
毎年出るか出ないか…と言いながら、今年初めて出場したコンクール。
私も見に行ったのは初めてでした。
課題曲の違うA部門とB部門があります。
小学3・4年生はA部門が『25の練習曲』の前半、B部門が後半の曲が課題曲でした。
A部門はB部門よりも多くの方が出場されていました。
そもそも出ること自体が素晴らしいことではありますが、きちんと仕上がっている演奏もあれば、大丈夫?と心配になる演奏もありドキドキしてしまいました。
何故その曲を選んだ?もっと合ってそうな曲があるのに…と思う方。
楽譜にはそうは書いていないけど…というアーティキュレーションで弾いてしまっている方。
演奏云々の前に、最後の音を弾きながらもう立ち始めている方も…
そして、足台の設置のために出て来た親御さんが、スマホショルダーを下げていたり、片手にスマホを持っていたり…
ステージマナーも大切です。
B部門は、A部門に比べると課題曲の難易度が少し高くなります。
真剣にコンクールに挑んでいる方が多い印象です。
さすがにお辞儀からしてみんな舞台に慣れている感じがあり、演奏も予選通過を目指してしっかり仕上げてきていました。
さて、姪の選曲。
好きな曲を選ぶのも良いですが、コンクールなので予選を通過するという目的を考えて選ぶ必要もあります。
姪はパワー系ではないので、しっかりと細部の表現まで考えて弾ける曲で、できればあまり他の人と被らない曲…
姪が凄く好きそうな感じの「天使のハーモニー」、難しいですがおすすめしてみました。
「天使のハーモニー」は1曲まるまるアルペジオでできています。
両手を使った2オクターブの音域を上がって下がって…
10本の指全ての音の粒を美しく揃えなければいけません。
他の曲に比べると、エチュード的な要素が強い曲です。
この音はこの音よりも強くならないように。
思っている半分の強さで十分。
1拍で自然に減衰して消えるように音の強さを考える…
左手に右手を馴染ませる。
右手のトップの音をまろやかに…
歌うのは左手。
本当に1音ずつ細かくアドバイスをしました。
本番前は緊張していたようですが、集中力で最後まで綺麗に弾ききりました。
直前にアドバイスした、左手を歌うこと、再現部で重く後ろ向きにならないように真っ直ぐ前に音楽を進めること、どちらもきちんとできていました。
いただいた好評には、指導者として非常に嬉しいことを書いてくださっていました。
流れが自然で、左手から右手への受け渡しがとても上手。
これは、とても細かくレッスンしたので、きちんと評価されて嬉しいです。
そして、一番嬉しいコメントは「よく勉強されています」と書いてくださったこと。
良く楽譜を読み込んで奥深くまで考えられた演奏だということでしょう。
私のアドバイスの方向が間違っていないという、とても心強い言葉でもあります。
コンクールの講評で審査員の先生がお話されていたことです。
今の時代、子どもが一人で舞台に立つということが、なかなかできない経験になってしまっています。
保育園のお遊戯会は、主役が5人…
お休みされた時の保険として何人かで同じ役をすることはあるでしょうが、オーディションをするわけでもなく、やりたいと言った人数で仲良く分けっこ。
セリフを覚えていなくても、失敗しても怒られません。
頑張らなかったからといって役を下ろされることもないでしょうし、点数をつけられることもありません。
ピアノは、発表会でもコンクールでも、舞台上に1人。
弾き間違えたり、忘れてしまったり、普段起こらないようなアクシデントが起こったり、何が起きても全て自分ひとりで対処しなければなりません。
ピアノを習っている生徒たちはみんな、何もわからないような幼い頃から舞台に立ち、知らない間にそういう力を身につけていくのです。
背が伸びて私に迫ってきている姪。
足台のセットのために舞台袖へ一緒に行き本番の椅子のところまでサポートするのは、このコンクールが最後かもしれません。
次の本番は客席かな?
どこで聞いても、身内の演奏はドキドキします…
2024年10月19日
≪今週のレッスン Vol.417 10/19≫ 予選通過おめでとう
先日、ブルグミュラーコンクール予選にMちゃんが出場しました。
小学3.4年生B部門。
『ブルグミュラー25の練習曲』第21番「天使のハーモニー」を演奏しました。
結果は、優秀賞で予選通過!
おめでとう。
毎年出るか出ないか…と言いながら、今年初めて出場したコンクール。
どうしても通過したいという思いで懸命に練習をしていたので、結果に安心しました。
次に向けて頑張りましょう!
小学3.4年生B部門。
『ブルグミュラー25の練習曲』第21番「天使のハーモニー」を演奏しました。
結果は、優秀賞で予選通過!
おめでとう。
毎年出るか出ないか…と言いながら、今年初めて出場したコンクール。
どうしても通過したいという思いで懸命に練習をしていたので、結果に安心しました。
次に向けて頑張りましょう!
2024年10月12日
≪今週のレッスン Vol.416 10/12≫ バグっていません!
「オルガン・ピアノの本」の3巻に「バグパイプ」という曲があります。
その曲を小学生の生徒さんが何人も、「バグったパイプの曲」と言うのです。
コンピューターの誤動作のことを「バグ」と言い、それを動詞にして「バグる」と言います。
理解のつかないおかしな様子や、壊れて上手く動かない様子を見て「バグってる」と言います。
生徒さんは、この曲を壊れたパイプの曲と言うのです。
「バグパイプ」は、壊れたパイプのことではありません。
バグパイプは、袋状の管楽器で、スコットランドの代表的な民族楽器です。
リードが取り付けられた数本のパイプが数本あり、それがバッグにつながれています。
そのバッグに溜めた空気を押し出して、リードが振動することによって音が出る楽器です。
奏者は、タータンチェック柄の巻きスカートのような「キルト」と呼ばれる民族衣装を着用しています。
そして先週、ある生徒さんが、このバグパイプの絵を見て、「リコーダーがいっぱい突き刺さっている!」と言っていました。
子どもにはそう見えるのか~と感心しましたが、確かにそんな感じですね…
その曲を小学生の生徒さんが何人も、「バグったパイプの曲」と言うのです。
コンピューターの誤動作のことを「バグ」と言い、それを動詞にして「バグる」と言います。
理解のつかないおかしな様子や、壊れて上手く動かない様子を見て「バグってる」と言います。
生徒さんは、この曲を壊れたパイプの曲と言うのです。
「バグパイプ」は、壊れたパイプのことではありません。
バグパイプは、袋状の管楽器で、スコットランドの代表的な民族楽器です。
リードが取り付けられた数本のパイプが数本あり、それがバッグにつながれています。
そのバッグに溜めた空気を押し出して、リードが振動することによって音が出る楽器です。
奏者は、タータンチェック柄の巻きスカートのような「キルト」と呼ばれる民族衣装を着用しています。
そして先週、ある生徒さんが、このバグパイプの絵を見て、「リコーダーがいっぱい突き刺さっている!」と言っていました。
子どもにはそう見えるのか~と感心しましたが、確かにそんな感じですね…
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