2017年1月21日

なぜ音楽用語にはイタリア語が多いのか

「なぜ、音楽用語にはイタリア語が多いのか」

西洋音楽は、キリスト教の教会で発展します。

4~6世紀にかけて、キリスト教のローマ典礼といわれるもの(ローマ式ミサ、聖務日課など)が形成され、そこに組み込まれる音楽も組織化されました。
当時、教会のトップは、イタリアのローマにありましたので、教会で使用する言葉はイタリア語でした。

中世に成立されたグレゴリオ聖歌を基に、数々のミサ曲、オラトリオ、受難曲、レクイエム、カンタータ、コラールなどが作られ、後の音楽に発展していきます。
歌詞はもちろん、音楽に関する言葉のほとんどに、教会の公用語であるイタリア語が用いられていました。

また、イタリアには優れた音楽家が多く、その音楽家たちが各国で活躍し、ヨーロッパ中に音楽を広める際に、やはりイタリア語を用いました。

現在、世界の共通言語は英語と言われますが、音楽の世界では当時の音楽の中心がイタリアにあり、イタリア語の使用が定着したということなのですね!
今でも基本的には音楽用語として定着したイタリア語を使用しますが、近代以降は、作曲家が自国の言語で楽譜に書き記したりもしています。

おまけ。
楽譜にテンポ表示や発想記号を表記するようになったのは、いつなのでしょうか。

16世紀、器楽の音楽が盛んになると共に、楽譜印刷が流行します。
この頃までは、楽器ごとに別々の記譜法を使っていましたが、17世紀初頭、鍵盤楽器のための記譜法(上下二段の大譜表、小節線の使用など)が、声楽曲やオーケストラなど、あらゆるジャンルで広く使用されるようになりました。

この近代記譜法は、今日、最も国際的で普遍的な譜法とされ、音楽を学ぶ際には、まずこの譜表の学習を要求されるようになっています。

J.S. バッハ(1685~1750) の自筆譜には、テンポ表示、強弱記号、発想記号、アーティキュレーションの書き込みはありませんが、モーツァルト(1756~1791)の自筆譜には、それらの書き込みがあります。

18世紀まで、音楽家は大聖堂のような教会組織に所属するか、宮廷楽人となるかで生計を立てていました。
バッハの時代は、作曲者=演奏者、または作曲者が演奏の場にいることが通常であったため、楽譜にテンポなどを記しておく必要はなく、その習慣はありませんでした。

時代が進み、曲が作曲者の手を離れ、第三者が楽譜を見て演奏するようになると、楽譜には音符だけでなく、演奏に関する様々な指示が記されるようになりました。

…ということなのです!

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