2017年2月21日

≪まごいちピアノ日記 No.010≫ Blüthner (GP)

アリコートと呼ばれる共鳴弦が特長のブリュートナー。


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Blüthner
(Julius Blüthner Pianofortefabrik GmbH)
1853年、ドイツ/ライプツィヒ
ユリウス・ブリュートナーによって創業
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スタインウェイ・アンド・サンズ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並んで、「世界四大ピアノメーカー」と言われることもあるピアノメーカーです。

借りたピアノ
■2014年9月2日 兵庫県宝塚市
■機種:Blüthner 機種不明
■製造番号:122140 (製造年不明)
■部屋の広さ:不明 広め

前日にお電話をくださって、あまり状態が良くないとのこと。
それでも一度弾いてみたくて、無理を言ってお借りしました。

状態が良くないとおっしゃるだけあって、音は自由に飛び、正直バランスもあまり良くなかったです。
響きは細いけど、集団攻撃のような音の鳴り方です。
そんな状態でも、ブリュートナーに出会えただけで嬉しい…


ブリュートナーは、アリコートシステムの特許を1872年に取得しています。

通常、ピアノの弦は低音部は1音につき太い弦が1本、中低音部は2本、中音部から上は3本の弦が張られていますが、ブリュートナーのピアノは、高音部にアリコート(共鳴弦)と呼ばれる4本目の弦が張られています。


アリコートはg1から上。
一番右側の4本目の弦は、他の3本より少し高い位置に張ってあります。
ですから、4本目の弦はハンマーで直接打たれることはありません。
共鳴するためのもので、これによって倍音が増幅され、深く奥行のある豊かな音色になります。

ブリュートナー、この時は、あまり良い印象では無かったのですが…
後に、ウィーンのピアノ工房でブリュートナーを弾かせていただいた時には、音色も弾き心地も本当に素敵で!
工房にあったピアノの中で一番気に入るほど…




またどこかで弾ける機会があれば、弾いてみたいものです。


【まごいち音楽教室】
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