キリスト教のことも、受難曲というジャンルも、全く不勉強の分野。
少しだけ予習をしてみようと思い、ここ半月ほど、車の中でCDを繰り返し聞いていました。
楽譜を持っていないので正確にはわかりませんが、不思議な響き(動き)の旋律があり、もしかしたら、教会旋法とか使われているのでしょうか…
今度、楽譜屋さんへ行ったらスコアを買いましょう。
CDを聴いていると、曲の面白さはどんどんわかってくるのですが、歌詞がわからないので、一体何を歌っているのかさっぱり…
『新約聖書』ヨハネ福音書 第18・19章の受難記事が骨格になっていて、キリストが捕縛され十字架につけられ埋葬されるまでを歌っているようです。
ちょっと本を読んでみようと図書館へ行ったものの、そもそも「聖書」というもの自体も何なのかがわからない私は、何を借りれば良いのかサッパリ。
宗教の棚の前で随分悩んで3冊借りてみましたが、借りた本が合っているのかわかりません。
結局、予習は間に合わず、まだ読めていないのです…
初めての合唱曲の演奏会。
ホールは満席、ギリギリに入ったので慌ててバルコニーの空席に座りました。
バルコニーの柵でステージは良く見えず、特に上手(かみて)の方は全く見えなかったのですが、響きがとっても美しい!
せっかくなので舞台も見たいし、休憩時間に1階席へ移動。
視界良好!
持っている楽譜がパートによって違います。
同じ曲でも、出版社によって解釈が違ったりするので、演奏する時は、みんなで合わせておくものだと思っていたのですが、そうでもないのでしょうか…
何かこだわりや事情やあるのかもしれません。
合唱団の皆さんの楽譜は、ペータース版でUrtext(原典版)という赤色の線が入った楽譜でした。
赤色の表紙の楽譜は、全音楽譜出版社から出ているベーレンライター原典版。
ベーレンライター版は、薄い青色、濃い青色(表紙に四角く線がある)など何種類かあるようです。
他に、薄い青色の楽譜には、カールス版というものあるようです。
カールス版というのは初めて聞きました。
カールス出版は、1972年設立のドイツにある出版社で、合唱音楽に重点を置いて出版しているそうです。
今回、ありがたいことに、チケットをいただいて聞きに行きました。
自分ではチケットを買わなかったであろうプログラム。
楽しくてとても勉強になり、本当に良い機会をいただきました。
好き嫌い、食わず嫌いせず、何でも聴きに行かないとだめだと改めて思った演奏会。
合唱は、誰かが目立ってしまってはいけない…
たくさんの声がちょうど良く混ざり合って溶け合って一つのパートの音色になる、それが合唱なのか!と感じました。
ひとつ新しい発見や疑問があると、そこからさらにたくさんの疑問や課題が生まれてきます。
知らないことばかり。
いつまでも勉強です…