機種はK-80、製造は2000年頃のようで、当時の最上位機種のようです。
響板側を見ると、見たことが無い物が付いていました。
丸いプラスチックに「TONE MODERATOR」と書かれています。
いわゆるサウンドホールで、響板に穴を開けて音が抜けるようにしてあります。
ですが、プラスチックカバーから雑音が出るというリスクがあったりして、今は付けられていないそうです。
ピアノを弾いていると、部屋の中の物に共鳴することはよくあります。
何が響いているのか探し出して撤去したり、場所を変えたり、布でくるんだり…
そうすれば止まりますが、共鳴する物がピアノにくっついてしまっていたら、どうすることもできず大変そうです。
音が抜けても、大抵は響板は壁に向かっていますし、せっかくの響板に穴を開けてしまうのも勿体ない気もします。
カワイは、ピアノにプラスチックを使うことに抵抗がないのか、現行のグランドピアノのアクション部分にも樹脂が使われています。
ピアノの中に樹脂を使うとは驚きですが、鋳物のフレームも最初から使われていた素材ではないですし、もしかしたらピアノの歴史の一部になるのかもしれません。
経年劣化で折れたりしないか、少し心配です…