2018年4月23日

ピアノ弾きの足もと事情

ピンヒールの靴の足音が好きです。
コツコツ コツコツ…

ピアノはペダルを踏みます。
右足はほぼ常にペダルの上。
かかとを軸にして足首を動かす時にピンヒールの靴では不安定です。
左足はいつもペダルに乗せているわけではなく、基本的に支える担当。
ヒールにまっすぐ体重がかからないといけないので、重心を移動する時にピンヒールでは上手く踏ん張れません。


少しでも美しく見られたいのでハイヒールを履きたいところですが、ハイヒールで椅子に座ると膝が上がるのでとても不格好です。
ヒールの高さで椅子の高さを変えるのは、何だか違う気がしますし。

最近、私は、ウェッジソールの靴を好んで履いています。
つま先からかかとまで全体にヒールがある靴です。


このタイプの靴は踏みにくいと言われる方もいらっしゃるようですが、私はお気に入り。
硬いと踏みにくいかもしれません。
硬いのは、足の裏の下にかまぼこ板があるような感覚かな?


私が持っているウェッジソールの靴は柔らかいので、角度や体重のかかり方で変形してくれます。
地面と靴の接地面積が広く、とても安定します。


この靴のヒールの高さは5cm。
床からペダルまでの高さを考えると5cmが限界です。

ちなみに、つま先が尖っている靴も踏みにくいです。
ペダルを踏んだ時にできる隙間に、つま先が挟まるなんていう大変なことが起こります。

サンダルのような、つま先と靴が離れる靴も踏みにくいです。

ピアノのペダルは、靴を履いて踏むように作られていると思います。
実際、裸足よりも靴を履いて踏んだ方が踏みやすいです。

昔、高校生の時、右足の親指の付け根が痛くなりました。
何もしていないのに…
右足だけ…
今になって思うと、裸足でペダルを踏んで長時間練習していたことからくる痛みだったのかもしれません。

今、家では、底に少し厚みがあるスリッパを履いて練習しています。
足が小さいので足幅が細めのスリッパです。
基本的に世の中のスリッパは私には大きすぎて、危険。
足とスリッパが別行動をするので、普通に歩くのもぎこちなく、階段では脱げてしまいます。
土足厳禁でピアノを弾く時は、上履き用の靴かマイスリッパを持参です。


畳の家で育ったので、やっぱり裸足は楽!
長時間練習して疲れてくると、スリッパも脱ぎたくなりますが、今では裸足ではペダルを踏みにくく感じるようになりました。

足もとがロングドレスの裾で隠れている時は、どんな靴を履いていらっしゃるのかわかりません。
もしかしたら裸足かも…

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