2018年8月13日

鍵盤のささくれ

小学生の頃、よく弾いていたおじいちゃん家のピアノ。
今は従姉妹の家に置いてあります。


キラキラと明るい音で、反応が良く、昔は家のピアノよりも好きでした。

古いピアノです。
ヤマハU1H。


1975年(昭和50年)製造。
鍵穴やペダルの輝きは無くなり、鍵盤の側面は汚れています。


先日、従姉妹家から「ピアノが壊れているから、ちょっと弾いてみて欲しい」との連絡が。
ピアノが壊れるなんて、一大事!
そんなにバリバリ弾いているわけではないピアノなので、どういうことなのか想像もつきません。


従姉妹は「ファの音を弾くと、空気が抜けるような音がする」と言います。
調律師さんに見ていただくことになりました。

「空気が抜けるような音」というのは、木がこすれる音のことでした。
鍵盤がささくれのようになり、そのはがれた木片が隣の鍵盤に触れて音が鳴っていたそうです。
ささくれを削ってくださって無事に解決。

これはよくあることなのですか?と、聞いてみました。
グランドピアノの鍵盤は丁寧に作られているので、ささくれは起こらないそうです。
アップライトピアノの場合、鍵盤の処理が甘く、のこぎりで切ったような状態のままのため、ささくれが出来ることがあるそうです。

この微弱な雑音を聞き取った従姉妹は、すごいと思います。
きちんと自分の出した音を聴きながら弾いているということです。

最近、調律師さんにお世話になりっぱなしです。
自分が使う楽器の不具合ひとつ直せないピアノ弾き。
困ったら何でもすぐに調律師さん。
本当にありがたい存在です。

【まごいち音楽教室】
TEL:080-3130-7057
メール:mago1.klavier@gmail.com