何ともガタガタでした…
粒を揃えましょう。
指をくぐったり超えたりしても音の長さや音色が変わらないように弾きましょう。
それだけ伝えてもう一度弾いてもらうと、驚くほど綺麗に揃いました。
「何を変えた?」と聞くと「レガートにした」との答えが。
最近、その生徒さんには、事あるごとに「レガートで。レガートで。」と言っていたので、そう答えたのかもしれません。
もちろんレガートになっていたので、それも変わったことなのですが、それよりも大事な変化がありました。
生徒さんは、自分の出した音を良く聴いていたのです。
聴けば音楽は変わります。
いくら手の持って行き方を変えても、聴いていなければ、音の粒が揃うことも音色が美しくなることもありません。
どんな音の出し方をすれば、どんな身体の使い方をすれば、どんな音が出て、どんな音楽が出来上がるのかを聴き、それを繰り返すことで上達していきます。
身体を動かすことと聴くことはセットです。
聴くことは大切なこと。
それが無意識にできた生徒さんはすごい。
そして、大切なことに気がついてくれたので、その後の練習曲も小品も、良く聴きながら弾いてくれました。
今週の宿題は、もちろん全部合格でした。
素晴らしい!