膨大な量の資料が展示されていました。
絵画の他に、食器や家具、衣装など、当時の生活が見えてきます。
その中に、割とたくさんの音楽にまつわる物があったのは、やはりウィーンが音楽と共に成り立っている街だからだと思います。
まず、出会った音楽家はモーツァルト。
やはり、ウィーンと言えばモーツァルトです。
衝撃だったのは、シューベルトの肖像画の本物!
ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー作「作曲家フランツ・シューベルト」。
本で何度も見てきたシューベルト。
本人に直接会うことは全く不可能なことなのですが、その肖像画がシューベルト本人だと思っているようなところがあり、本物のシューベルトに会ってきたよ!と言うくらいの出来事です。
シューベルトの丸い眼鏡もありました。
そして、音楽史の本や教科書で何度も何度も見てきた、シューベルティアーデを描いた絵画!
シューベルトもシューベルティアーデも、その作品の何が素晴らしいとかそういうことでなく、それ自体(本物)が目の前にあることへの感動です。
そして、ヨハン・シュトラウス2世。
大理石で作られたヴィクトル・ティルクナーの作品。
ヴィクトル・ティルクナーは、ブルク公園(ト音記号の花壇の所)にあるモーツァルト像の作者でもあります。
リヒャルト・ゲルストルが描いた、シェーンベルクの肖像。
この顔、何となく近くにあったような気がして…
ポリーニの弾くシェーンベルクの作品集のCDのジャケットでした。
「作曲家アルバン・ベルクの肖像」と「グスタフ・マーラーの葬儀」は、ゲルストルに絵画のレッスンを受けたシェーンベルクが描いています。
オーギュスト・ロダン作「作曲家グスタフ・マーラーの肖像」。
「考える人」で有名な、ロダンの作品です。
とにかくたくさんの資料で、見るのに疲れてしまった感じはありますが、思いもよらずたくさんの音楽家に出会えて大満足。
大阪でも開催されるようなので、また見に行きたいな…
その時もシューベルトやシェーンベルクに会えるでしょうか。
大阪展は展示数が少ないようなので、一足早く帰郷されていないか心配です。