2019年8月14日

ヘ音記号?

百貨店へ行くと、ふらっとハンカチ売り場を見に行きます。
音楽柄のアニエス・ベーのハンカチを発見。
私には可愛すぎるかな…と思いましたが、買ってきました。


ト音記号や音符がたくさん描かれていますが、わからないのが、ヘ音記号のようなもの。
ヘ音記号と言われればそう見えますし、違うと言われれば違うような。


ヘ音記号ではないとしたら、ハンカチにそんなマニアックな記号を使う?と思いますが、気になって仕方ありません。
もしかしたら、ヘ音記号に似た記号があるのかもしれません。

家の中にある楽譜や本の中から、似ているものはないかと探してみます。
言葉から調べるのは簡単に出来ますが、形から探すというのは難しいものです。
見当を付けて調べてみて…を繰り返さなければいけません。
見当が付かなければ、たどり着くことはできません。

家にあるのは、ピアノ関連の物がほとんど。
他の楽器の奏法などの記号なのかもしれませんが、なかなか深い所までは調べられません。
ざっと一般的な形を調べても、一番似ているのはヘ音記号でした。

やっぱりこれは、ヘ音記号?

ヘ音記号の変形版は、全音楽譜出版社のシベリウスの楽譜にあります。


スタンダードなヘ音記号が逆巻きにぐるぐるになった真ん丸の形。
ハンカチの記号とは違います。

この記号を五線以外の所で単体で見たら、ヘ音記号?と疑問に思うかもしれません。
音部記号がある場所に書かれているので、疑問にも思わずヘ音記号で読みました。
書かれている場所って大事ですね。

1670年に刊行された、フランスのジャック・シャンピオン・シャンボニエール(1602頃~1672)の『クラヴサン曲集』。



現在のヘ音記号よりは、くるんと丸くコンパクトな形で、ハンカチの記号に近いです。
もう一歩。

一番似ているのは、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(1650頃~1717)がマインツで1866年に出版した『天使の庭 (Hortulus chelicus)』でした。



とりあえずヘ音記号ということで良いかな?
音楽関係の人に会ったら、聞いてみることにします。

よく、ハンカチをいつの間にか落として失くしてしまうので、これは気を付けて大切に使います!

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