2019年12月17日

バターとフランボワーズ

横浜美術館へ行って来ました。


『オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』を見て来ました。


シスレーやモネから始まり、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ、モディリアーニ…
どれもメインのような豪華な展覧会。


ロランの『アルルカンとピエロ』、モディリアーニの『ポール・ギヨームの肖像』、ローランサンの『マドモアゼル・シャネルの肖像』など、魅力的な作品がたくさんありました。

『ピアノを弾く少女たち』と『ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル』の2点は、並べて展示されていました。
どちらも姉妹とピアノで同じような構図なのに、受ける印象は全然違います。


『ピアノを弾く少女たち』は、柔らかく淡い色で描かれていて、和やかな雰囲気を感じます。
ルノワールは、1890年に正式に結婚した妻アリーヌ・シャリゴに、結婚の贈り物としてピアノを贈っていて、この作品は、ルノワールの家を舞台として描かれているのではないかと考えられています。


このピアノ、すごく音域が狭いような気がするけれど…
何を弾いているのでしょう…

『ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル』の方は、輪郭も色味も濃くはっきりとしています。
こちらのピアノはグランドピアノ。
画家でコレクターのアンリ・ルロルの娘たちで、ピアノを弾いているイヴォンヌがお姉さんで20歳、クリスティーヌは18歳。
ルロル一家は音楽が好きで、作曲家のドビュッシーとも交流があったそうです。


美術館の後、横浜ベイホテル‬東急のラウンジで、ルノワールの『ピアノを弾く少女たち』をイメージして作られたケーキ『ハーモニー』を頂いてきました。


姉妹の洋服の色味と一緒?
バターとフランボワーズのクリーム。
スポンジはコーヒーが滲みていて美味しかったです。
チョコレートには楽譜が描かれていました。


私がこの絵のイメージでケーキを作るなら、酸っぱくない優しい柑橘系の味!
オレンジ温室を改築して作られた美術館の名前「オランジュリー」という言葉に引っ張られているような気もしますが…


【まごいち音楽教室】
TEL:080-3130-7057
メール:mago1.klavier@gmail.com