2020年2月8日

≪今週のレッスン Vol.115 2/8≫ 恐竜の音、ロボットの音

年少の生徒さん。
ピアノを習い始めて約1年が経ちます。
この生徒さん、何も教えていないのに、音の粒がきれいに揃った美しいレガートで弾きます。
どんな弾き方をすればどんな音がでるのか、自分の手の使い方をわかっているようです。

レッスンの終わり、お母様とお話ししていると、暇を持て余した生徒さんがピアノを触り始めました。


まだきちんとメロディーを作るという段階ではありませんが、何か思いはあるようで、即興でポロンポロンと弾いています。
レッスンの始めや終わりによく即興演奏をしてくれます。
「何の曲?」と聞くと、「うさぎさんの曲」や「楽しい曲」などと教えてくれる時もありますし、教えてくれない時もあります。

少し注文をしてみました。
「○○ちゃん、小鳥さん、弾いてよ!」
すると、細かな音で軽く弾いてくれました。
「ぞうさんは?」
タッチが重く厚くなります。
こちらの注文で弾き方を変えてくれるので、機嫌が良い日なのかもしれません。
「恐竜は?」
すると、少し荒々しい音で、じゃーんじゃーんと叩きました。
「ロボットは?」
これが面白く、本当にロボットのようにカクカクとした固い音を出すのです。
この音色のバリエーションは、私も敵わないかもしれません…

お母様にも音色の違いをわかっていただけたようです。

情景や感情で音色を変えるのは、小さな子どもさんの方が圧倒的に得意です。
お家でもこんな風に弾いてと注文されて、いろんな音色や弾き方を引き出されると良いかもしれません。


まだ4歳ですが、ちゃんと楽譜も読むことができますし、どんどん弾けるようになっていっています。
将来が楽しみです。

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