気に入っている本があります。
『日本の色辞典』
大学生の頃に買った本です。
たくさんの日本の色が、染色した布と共に解説されています。
別に共感覚を持ち合わせているわけではありませんが、音楽からは、色や明るさ、温度を感じます。
頭の中に浮かんだ色は、何色?
大学で作曲を勉強するようになって、そのタイトルや曲想を考える時のヒントに…
良く似たような色なのに、ほんの少しの色味の違いで、こっちは好き、こっちはあんまり…と感じる自分。
本が気に入っているだけで、染物や古裂に特別な興味があるわけではないのですが、その本の著者さんの展覧会があるというので、勝手に親近感を覚えて、見に行ってきました。
京都の細見美術館、『吉岡幸雄の仕事と蒐集』です。
染められた紙や布は、とても綺麗でした。
昔=モノクロ。
何となく昔と言えば、黒色や茶色、地味なイメージを持っていましたが、源氏物語の時代から、鮮やかな色を楽しまれていたことがわかります。
色を重ねることによって生まれる新しい色、現代のコーディネートと同じように、着物の重ね方を工夫されていたようです。
そう言えば、百人一首の着物の絵なんて、とても綺麗ですものね。
本を持っているだけで、全く不勉強の分野の展覧会は、少し難しかったです。
京都はずっと電車でしたが、最近は車で行くようになりました。
京都は思っているよりも随分と近いですね。
そして、駐車場代は驚くほど高いのです…