客席から見るピアノ。
あれを私が弾くのか…
想像すると、ピアノを弾ける私なんかいないのです。
ピアノの鍵盤。
ドとレの境目はどこ?
ただの筋しかないじゃない。
無理無理!
毎日弾いているのに、絶対弾けるわけない!と思ってしまいます。
そうして、いざ舞台に出てきて、ピアノの椅子に座ると、いつものようにピアノを弾く…
弾けないかもしれないなんて、考えもしません。
いつまで経っても、客席から見るピアノは不思議な存在です。
技術的なことはとりあえず練習するしかありません。
弾けない曲はいつまで経っても弾けない気がしてしまいますし、大ピアニストのように軽々とは弾けません。
それでも、昨日練習したところは今日は確実に昨日より弾けていて、それを繰り返して少しずつでも前進するのです。
いくつになっても、まだまだ上達することが出来るのが楽しいのです。