2021年2月27日

≪今週のレッスン Vol.169 2/27≫ アルベルティ・バス

「アルベルティ・バス」は、伴奏の形の1つです。
「ドソミソ ドソミソ」の形で、古典派の音楽ではたくさん用いられました。
モーツァルトのソナタの左手なんかによく出てくる伴奏形です。

今週の宿題だった曲は、右手がメロディ、左手がアルベルティ・バス。


左手の伴奏は、1小節の中で八分音符で2回弾くのですが、間違えて、四分音符で1小節に1回分で弾いてきた生徒さん。
本当は、楽譜をよく見て、書かれていることと弾いていることとが一致していないことに気が付いてくれるのが一番良いのですが…

レッスンでは、すぐに直して正しく弾いてくれました。
間違えていることをすぐに直せるのは素晴らしいことです。
楽譜に書いている通りに、やっと指を動かしているのでは、左手だけをすぐに変えることはできません。

頭の中でも、指の動きでも、メロディと伴奏がきちんと分けられていること(曲の作りがわかっていること)。
伴奏がどんな形であっても、元の形がわかっていて、その和声進行が理解できていること。
この生徒さんの本当の実力です。

弾きながら、「これやとキラキラ星みたい」と言った生徒さん。
だぶん、保育園や学校などで、生徒さんが今までに聞いてきたキラキラ星の伴奏が、アルベルティ・バスだったのですね。

よく出てくる左手の伴奏形です。
ですから、私も、伴奏付けの課題などでは小さな頃は多用していましたが、この形に名前が付いていると知ったのは、大学生の時。
何にでも、名前が付いているのですね。

【まごいち音楽教室】
TEL:080-3130-7057
メール:mago1.klavier@gmail.com