昨年の夏のこと。
ピアノの鍵盤に蛍光ペンのインクの染みのような汚れを見つけました。
低音部に1つ、ちょうど真ん中に1つ、少し上に1つ。
いつから付いていたのでしょう。
埃も傷も汚れも、たくさんあるピアノですが、鍵盤に蛍光ピンクは許せません。
硬く絞った布で拭いても取れませんでした。
もう染み込んでしまっているようです。
気が付いてしまうと目に入ってくるもので、気になる気になる。
視界に入る度に少しずつイラッとしながら弾いていました。
あれから数ヶ月。
そう言えば…と、思い出しました。
慣れてしまえば気にならなくなるもの。
すっかりその存在を忘れてしまっていました。
どこだったか探してみると…
どこ?
蛍光ピンクの染みが見つかりません。
消えたのでしょうか。
汚れを発見したときは、大事件だ!といわんばかりに憤慨していたのですが、そんなもんです。
時間が経てば、解決することはたくさんあります。
もし、擦れて消えたのならば、たくさん弾いたということでしょうか。
そんなことを考えながら、この文章を書いては直し、書いては直ししているうちに、また新しい染みを見つけてしまいました。
この汚れは、どこからやってくるのでしょうか…
まあ、またそのうち、消えてなくなるのでしょうね…