2021年6月24日

ライオンの上に立つベス神の装飾のある柄のハトホル女神のシストルム

違うんです!
ずっとずっと行きたいと思っているのは、ライデン国立古代博物館所蔵の古代エジプト展で、京都の展覧会は、国立ベルリン・エジプト博物館所蔵の古代エジプト展なのです。

ライデン国立古代博物館所蔵の古代エジプト展は、タイミングが分からず名古屋を逃し、このご時世に東京へは行けず、静岡はちょっと遠くて…
でも、まだ兵庫県立美術館が残っているので、望みはあります。

所蔵されている博物館が違っても…、展示の方向や仕方は違うかもしれないけれど…
元は同じ古代エジプトにあった物だし…

ということで、京都市京セラ美術館で開催されている「古代エジプト展 天地創造の神話」を見に行ってきました。


まとまっていて見やすい展覧会でした。
エジプト神話は詳しくないので、アニメの解説がわかりやすくて鑑賞の手助けになりました。
展示目録が、エジプト文字で縁取られていて、何だかやかましい…


古代エジプト神話では、混沌とした原初の海「ヌン」から世界が始まりました。
その海から全てのものが生まれ、神々によって秩序ある世界が作られました。
そして、壮大な死と生のサイクルが描かれています。
古代エジプトの人々は、死後どのようになると信じていたのか、なぜミイラを作ったのか。
科学が発達しておらず、人間自身の身体のことも未知の時代のこと。
古代エジプト人は、考えたり思ったりする器官は脳ではなく心臓だと考えていました。
死者の審判では、死者の心臓が天秤にかけられ、マアトを象徴する羽根とつり合うかを計られます。
長さ4メートルを超えるタレメチュエンバステトの「死者の書」は、エジプト文字が読めなくても、絵を見ていると何となくストーリーがわかる面白い物でした。


昔の物がこんなに綺麗に残っているのですね。
古い物は紀元前1500年。
一体どうしてそれがわかる?
研究は凄いです。


楽器もありました。


「ライオンの上に立つベス神の装飾のある柄のハトホル女神のシストルム」
タイトルが長過ぎて全然頭に入ってきません…
見ていても、一体どのように音が鳴って、どのように演奏するのか、さっぱりわかりません。
後で調べると、シストルム(sistrum)というのは、柄が付いた枠に横棒を通し、振って音を出す、ガラガラに似た楽器だそうです。
プトレマイオス~ローマ支配時代、紀元前332~後313年頃の物だそうです。


音楽自体は何も残っていないのに、楽器は残っていて、信仰に音楽が用いられていたことがわかっています。
これから研究が進んで、どんな音楽だったのかがわかれば面白いです。

展示されている物は、当時のエジプト人たちにとっては、生活や信仰に必要な物で、決して芸術作品というわけではないのでしょうが、本当に何から何まで美しいです。


大昔の紀元前に、とてつもなく凄い物を作っていて、それを21世紀の私が感心している…
昔は出来なかったことが今なら出来る?
本当に?
発達や進歩って何なの一体…


展示室内の撮影okでした。
綺麗に撮りたいけれど、暗い展示室内で上手に撮る術が私にはありません。
粘らずに諦めて、思い出に数枚だけお持ち帰りしました。


ライデン国立古代博物館所蔵の古代エジプト展にも行けるといいな…

【まごいち音楽教室】
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