レッスンに来たら、まずすること。
それは、出席カードにシールを貼ることです。
今年の出席シールは、楽器。
週に1つか2つ、新しいシールを作って置いています。
生徒の人数よりも少し多めに作るので、いくつかの中から選ぶことができます。
同じシールを在庫がなくなるまで貼り続ける生徒さん、貼ったことがない物を探して貼る生徒さん。
枠にピッタリ重なるように慎重に貼る生徒さんもいれば、わざと斜めや逆向きに貼って楽しむ生徒さんも。
たったこれだけのことで、一人ひとりの個性が出てくるもので、見ていると面白いです。
今週、新しく出たシールを見た生徒さん。
「うわー!ちくわがあるー!」
え?
ちくわ?
ちくわじゃないです。
尺八です。
小さなシールに印刷しているので、大きさの具合がわかりませんし、印刷の具合で確かに色味もちくわっぽい。
節や指穴が、ちょうどちくわの焼き目にも見えます。
尺八は竹から出来ているので、ちくわは全く的外れにも思えませんが…
でも、やっぱり、食べ物と楽器。
大人になって尺八という物を知ってしまったら、どう見ても尺八にしか見えない物が、尺八を知らない子どもには「ちくわ」に見える。
知ることで失う何かもあるのでしょう。
子どもの感性が羨ましいと思うことが、よくあります…