ある曲でアドバイスされたことは、その曲だけではなく、他の曲でも気をつけると良いことがたくさんあります。
言われたことは他の曲にも持って行ってね、合格になったらおしまいではないよ、と、いつも言っています。
何度も根気よく言い続けると、どの生徒さんも、苦手なことを注意して練習して来られるようになります。
さて、先週、小学生の生徒さんに宿題を出す時に、ただ音を読んで弾いてくるだけでなく一つで良いから自分で何かに気をつけて練習してきましょう、と伝えました。
言うだけでは忘れてしまうかもしれないと思ったので、練習の時に気をつけたことを書いて来てもらえるように、楽譜の端に枠を作っておきました。
さて、今週。
そこに書かれていたのは「びょうしにきをつける」!
びょうし?
ん?
拍子のことか!
習い始めて割と最初の頃に、拍子や拍子記号の話をします。
その後も、レッスンでは、音楽には拍子というものがあって…、楽譜の最初に書かれている拍子記号をきちんと見て…、など、拍子についてアドバイスすることはよくあり、「拍子」という言葉は確実に使っているので、伝わっていると思っていました。
ただ、その生徒さんには「この曲は何拍子?」と聞くことが多く、私が言う言葉としては、「ひょうし」よりも「~びょうし」の方が圧倒的に多かったのです。
1本、2本、3本…
前に付く数字や言葉で、濁音になったり半濁音になったり、日本語は難しいですね。
「拍子」は「ひょうし」と読みますが、3拍子、4拍子のように数字が付くと、必ず「びょうし」になります。
ついでに、「ひょうし」は漢字で「拍子」と書くんだよ、と伝えると、「表紙じゃないん?」と、生徒さん。
日本語って、難しいですね。