ありがたいことに、今、この教室の生徒さんはみんな、きちんとお家での練習や宿題をしてきてくれています。
以前、練習をサボってレッスンに来た生徒さんに聞いたことがあります。
学校の宿題は毎日必ずするのに、ピアノの練習はなぜ毎日しないの?
やってもやらなくても良いことではありません。
ピアノのレッスンに通い始めたら、ピアノの練習は家で必ずしなければならないことです。
やらなくても良いという選択肢はありません。
毎日お風呂に入ったり、寝るときにパジャマに着替えたりするように、1日のどこかにピアノの練習の時間が必ず入っていなければなりません。
そうは言っても、他の予定の都合で練習ができない日もあるでしょうし、練習をするのが億劫な日だってあると思います。
やらなきゃ…、やらなきゃ…、が、負担になり、辞めてしまうのはもったいない。
長くピアノを続ける為に、たまに休むのは悪いことではないと思います。
基本は毎日練習することですが、中には、練習は週に4回と決めている生徒さんもいます。
それで、一週間分の宿題をこなして、きちんとレッスンを受けられているので、それで良いと思います。
テキストの進みが遅いわけでもありません。
むしろ、良く弾いています。
毎日練習したら、他の生徒さんをどんどん追い抜いていくんじゃないかと思ったりもしますが、そういう単純なことでもないのでしょうね…
無理をして毎日練習したら嫌いになって辞めてしまうかもしれませんし、1回分の練習が薄くなって、結果は変わらないかもしれません。
週に4回がその生徒さんのピアノの練習スタイル。
もうそれを何年も続けています。
お家での練習が捗らない理由の多くに「譜読み」があります。
新しい曲に取りかかるにはエネルギーが要りますし、誰にも手伝ってもらえない孤独な作業です。
楽譜を読んで、指を動かして、そこそこ弾けるようにする、そこまでは、誰にも手伝ってもらえないところです。
どうしても一人で譜読みをするのが嫌ならば、レッスンの中で一緒に譜読みをしてそれを弾いてきてもらうのも1つの方法です。
ただ、いつまでもそれでは困りますので、いずれ1人で譜読みができるようにレッスンをします。
弾くだけでなく、ドリルやワークブックを使うこともあります。
生徒さんの力と、一週間の練習量に合わせて、それぞれ宿題を出しています。
ですから、生徒さんによって宿題の量は違います。
宿題が多くなった時や、生徒さんの予定で練習が少なくなりそうな時は、宿題の優先順位を伝えています。
とにかく大切なのは、ピアノを嫌いにならずに続けて貰うこと。
毎週きちんとレッスンを受けて貰うこと。
生徒さんが練習や宿題をきちんとしてきてくれるお陰で、毎週ストレスも困ることもなくレッスンをさせてもらえる私は、幸せなのです。
ご家族のみなさんにも感謝です。