2021年7月31日

≪今週のレッスン Vol.191 7/31≫ 左足のペダル

今週、小学生の生徒さんに、左側のペダル(シフトペダル)を踏んでみようかという提案をしてみました。
左のペダルを踏むのは初めてですが、とても器用に踏んでくれていました。


レッスンで使用しているピアノは、グランドピアノです。
ですから、シフトペダルを踏むと、鍵盤が数ミリ右へ動きます。
鍵盤からハンマーまでの機構も一緒に右に動くことになるので、3本の弦を叩いていたハンマーは2本しか弦に当たらなくなり、音量が小さくなります。
また、何度も叩かれて溝になった、ハンマーの固い部分ではなく、柔らかい部分で叩くことになるので、音色も柔らかくなります。

さて、レッスンが終わった日の夜、生徒さんのお母様から連絡が来ました。
家のピアノが故障している、とのこと。
壊れているとは大変!
ですが、もしかして…と思い、お母様に電話をしてみました。
予想通り、左のペダルを踏んでも音に変化がないとのこと。
生徒さんは、レッスンで踏んだ時にはもっと音が変わったのに、と言ったそうです。

生徒さんのお宅のピアノは、アップライトピアノ。
左のペダルの目的(音量を下げること)は、グランドピアノもアップライトピアノもほぼ同じですが、仕組みが全く違います。

アップライトピアノでは、左のペダルを踏むと、ハンマー全体が数センチ弦に近づきます。
そのため、ハンマーの打弦距離が短くなり、音が弱くなります。
ですが、残念なことに、大抵の場合、この違いはあまり大きくありません。


私も小さな頃、アップライトピアノで練習していました。
当時は中の仕組みなど知りませんでしたので、このペダルって意味ある?と思っていました。


電話をしながら、お母様にお家のアップライトピアノの屋根の蓋を開けていただき、左のペダルを踏んで中の機構が動いているかを見ていただきました。
きちんと動いているようなので、故障ではなさそうです。

ちなみに、アップライトピアノの真ん中のペダルを踏むと、フェルトがハンマーと弦の間に降りてきます。
ハンマーはフェルトの上から弦を叩くことになるので、音は相当弱くなり、まろやかになります。
ですが、このペダルは重いので、曲の中でこまめに踏むのは難しいです。

難しい曲を弾くようになってくると、アップライトピアノでは物足りなくなってくるものです。
わかりやすいのは、連打の性能や音量の幅ですが、ペダルの違いも大きなものですね。

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