普段のレッスンで弾くのは、指の体操や真面目な練習曲、知らない曲ばかり…
別に弾きたいわけではない曲もたくさんあると思います。
弾きたい曲を弾いているのは楽しいですが、そればかりではいつまでも上達しません。
ですから、レッスンではクラシックを基本にスタンダードな教材を使ってピアノの演奏技術を習得していってもらっています。
ですが、やっぱり、ピアノを習っている本来の目的は、レッスンの課題曲を仕上げることではなく、弾きたい曲を弾けるようになることのはずです。
今週のレッスンで、男の子の生徒さんと「ドラクエ」の話になりました。
私は、ゲームには疎くて「ドラクエ」を詳しく知りません。
ただ、「ドラクエの曲」と言われれば知っている曲があります。
このゲーム?と曲を弾いてみました。
すると、「先生、ゲーム知らんのに何で弾けるん?」という生徒さん。
「弾いてみたい?」と聞くと、弾いてみたいとのことでした。
それも早速。
「じゃあ今週の宿題はドラクエやな!」と言う生徒さん。
残念ながら、すぐには楽譜が用意できませんので、今週の宿題はいつも通りです。
楽譜屋さんで探してみるか、良いのがなければ楽譜を書いておきます、と伝えました。
帰りのお見送り、車の窓を開けて「先生、楽譜な!」と念を押されました。
とても楽しみにしてくれているのでしょう。
きっと、来週レッスンに来て、一言目に「先生、ドラクエの楽譜できた?」と聞いてくると思います。
レッスンで弾きたい曲を弾かせてあげられるのは、普段の練習やレッスンをきちんとこなして着実に上達していってくれているからです。
きちんと練習をして来られない生徒さんには、弾きたい曲をレッスンしている余裕がありません…
ドラクエの楽譜はたくさん出版されていて、それも楽譜に『ドラゴン・クエストⅧ』や『ドラゴン・クエストⅩ』のように、数字が付いています。
ゲームのバージョンごとに曲が違うのでしょう。
どれを買えば良いかわかりません。
リサーチ不足でした…
知識がないというのは、こういうことです。
調べておかなくてはならないということにも気が付けていないのです。
結局、買わずに帰り、知人に相談。
ドラクエ好きだったのか、1時間近くYouTubeを一緒に延々と聞くという時間を過ごしました。
ゲーム音楽なので、ゲーム機の進化と共に出せる音数や音色が増え、最近のものはフルオーケストラのような壮大な音楽になっています。
結論、ゲーム内の曲はバージョンによって違いますが、一番有名な「序曲」は、どのバージョンも同じということ。
前奏やオーケストレーションの違いはありますが、ピアノにアレンジしてしまえば同じようなものです。
長時間YouTubeを聴き続けたお陰で、耳コピは完璧。
あとは、楽譜制作ソフトに打ち込むだけです!